ドメーヌ・タカヒコのナナツモリの値段や販売時期について気になっていることでしょう。この日本で入手困難なワイン、ドメーヌ・タカヒコの特に「ナナツモリ ピノ・ノワール」は、余市が生んだ幻のワインとも呼ばれています。
定価はいくらなのか、なぜ買えないのか、ワインの基本情報からソムリエの評価はどうか?といった疑問まで解説します。

- 日本ソムリエ協会認定の現役ソムリエ
- 現役バーテンダーでもあるお酒のプロ
- 家飲みでいかにワインをおいしく楽しむか探求中
- 独自に評価基準を設定しプロ目線でワインを評価
購入方法としては基本、抽選販売です。2025年の情報や販売時期、予約できるのかどうか、メルカリやふるさと納税での取り扱いも過去にはあり、気になるところです。
ブラン・ド・ノワールとの違いや、気になる飲み頃、実際の口コミ、よくある質問(FAQ)まで網羅し、値段以上の価値を探ります。
- ナナツモリの定価と実際の市場価格
- 抽選販売やふるさと納税など具体的な購入方法
- ソムリエが評価するピノ・ノワールの特徴と飲み頃
- ブランドノワールなど他のラインナップとの違い
| おすすめする人 | おすすめしない人 |
|---|---|
| ・他のワインにない「旨味」と「森の香り」を体験できる ・お寿司やすき焼きといった和食との相性が抜群 ・飲み頃の目安(4年以上)が明確で初心者でも熟成しやすい | ・定価での入手が抽選販売のみで非常に困難 ・飲み頃が数年先(理想は4年以上)ですぐに飲めない ・お出汁のような独特の風味は好みが分かれる |
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同じ余市でワインを造られているYOSHIKIさんのワインも人気です。詳しい情報は、»YOSHIKIが余市で手がけるワインの評判は?値段と口コミも検証の記事に詳しく書いています。
ドメーヌ・タカヒコ|ナナツモリの値段を知る前に、基本情報で魅力を知ろう

- 日本で入手困難なワインの魅力
- 余市が生む幻のワインの基本情報
- 主力のピノ・ノワールの特徴
- ソムリエの評価は?ナナツモリを解説
- ナナツモリの飲み頃と口コミ
日本の入手困難なワインの魅力

ドメーヌ・タカヒコが「日本で最も入手困難なワイン」と評されるのには、明確な理由があります。
最大の理由は、その圧倒的な人気に対して生産本数が非常に少ないことです。
生産者である曽我貴彦氏は、北海道余市町でビオロジック(有機栽培)農法を実践し、土地の個性を最大限に引き出すワイン造りを行っています。化学肥料や農薬に頼らず、野生酵母による自然な発酵、ブドウの梗(くき)まで丸ごと使用する全房発酵といった伝統的な手法が特徴です。
このこだわり抜いたスタイルが生み出すワインは、唯一無二の味わいを持つと国内外で高く評価されています。特に、世界的に有名なデンマークのレストラン「noma(ノーマ)」のワインリストに2020年に採用されたことは、その人気を決定づけました。これは日本の赤ワインとして初めての快挙とも言われ、世界が日本のテロワール(土地の個性)を認めた象徴的な出来事となりました。
このように、曽我氏の哲学(「ワインは自我の塊であり、人によって大きく影響される」)が詰まったワインは、単なる「おいしいワイン」を超え、芸術品にも近い存在として世界中の愛好家から求められています。その結果、市場に出回る本数が限られ、「幻のワイン」と呼ばれるほどの希少価値が生まれているのです。
余市が生む幻のワインの基本情報

「ドメーヌ・タカヒコ」は、2010年に曽我貴彦氏によって北海道余市町登地区に設立されたワイナリーです。曽我氏は長野県の高名な「小布施ワイナリー」の次男であり、栃木県の「ココ・ファーム・ワイナリー」で農場長として10年間の経験を積んだ後、ピノ・ノワールの栽培に最適な土地として余市を選びました。
余市町は、ブルゴーニュ地方に似た冷涼な気候でありながら、冬には豊富なパウダースノーが積もります。このサラサラの雪が「かまくら」のようにブドウの樹を覆い、マイナス20度にもなる厳しい寒波から守るという、世界でも稀なテロワール(生育環境)を持っています。この自然の断熱材が、湿った雪のように枝を折ったり、樹を凍らせたりすることなく、ピノ・ノワールの越冬を可能にしています。
ワイナリーのフラッグシップ(主力)である「ナナツモリ」という名前は、ドメーヌが所有する畑の歴史に由来します。その畑はかつて、リンゴやブドウ、梨など7種類の果樹が育つ森であったことから、その歴史を後世に伝えるために「七ツ森(ナナツモリ)」と名付けられました。
ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール(2022VT)の基本情報
| 項目 | 基本情報 |
|---|---|
| タイプ | 赤・辛口 |
| テイスト | ミディアムボディ |
| 今回のヴィンテージ | 2022年 |
| 生産地 | 日本 / 北海道余市町登町 |
| 生産者 | ドメーヌ・タカヒコ (曽我 貴彦) |
| 土壌 | 火山性粘土土壌(安山岩の母岩) |
| ブドウ品種 | ピノ・ノワール100% |
| アルコール度数 | 12.0% |
| 醸造方法 | 全房発酵100%、野生酵母、亜硫酸不使用 |
| 熟成方法 | 12ケ月樽熟成(85%古樽、15%新樽) |
※ヴィンテージによりアルコール度数や熟成方法は変動します。
曽我氏が目指すのは、「お出汁(だし)のような旨味」を持つワインです。世界的な主流である「味が濃く力強いワイン(豚骨ラーメンのよう、と曽我氏は表現)」ではなく、繊細さの中に複雑さと長い余韻を感じられる、日本の食文化に寄り添う味わいを追求しています。(参照:ドメーヌ・タカヒコ公式サイト)
主力のピノ・ノワールの特徴

ドメーヌ・タカヒコの代名詞とも言えるのが「ナナツモリ ピノ・ノワール」です。
一般的なピノ・ノワールが持つベリー系の果実味だけでなく、「森の香り」と表現される非常に複雑な香りが特徴です。これは、全房発酵(ブドウの果実だけでなく梗や軸も一緒に発酵させる手法)に由来するスパイシーさや、ビオロジック栽培による土壌の微生物がもたらす複雑味とされています。
たとえば、2022年ヴィンテージの「公式情報」によれば、以下のような多様な香りが感じられると書かれています。
| 分類 | 香りの要素 |
|---|---|
| 土・森 | ビーツ、マツタケ、トリュフ、落ち葉、キノコ |
| 果実 | イチゴ、フランボワーズ、梅、チェリー、黒スグリ |
| ハーブ・スパイス | レモンバーム、ミント、マツヤニ、クローブ、白檀 |
| その他 | 鰹節、スミレ、紅茶、昆布 |
色調は驚くほど淡いルビー色ですが、口に含むとしっかりとした、しかし尖ってはいない酸味と、お出汁のような旨味が長く続きます。2015年ヴィンテージ以降の赤ワインは亜硫酸(酸化防止剤)を使用せずに醸造されており、ブドウ本来のピュアな味わいがダイレクトに伝わります。
2022年ヴィンテージの基本情報
- セパージュ: ピノ・ノワール100%
- アルコール度数: 12.0%
- 発酵: 全房発酵100%(梗も一緒に発酵)、野生酵母、亜硫酸不使用
- 熟成: 古樽85%、新樽15%で12ヶ月
- 生産本数: 12,000本
(参照:ドメーヌ・タカヒコ公式サイト)
ソムリエの評価は?「ナナツモリ ピノ・ノワール 2022」【総合評価4点(5点満点)】

私が働くレストランで「ナナツモリ ピノ・ノワール 2022」を少し飲ませてもらえる貴重な機会に恵まれました。そのときの味わいをソムリエの視点から評価したものです。
正直、まだ飲み頃とは言えませんでしたが、かなりのポテンシャルを感じました。その飲み頃を迎えたときの想像で評価しています。
【総合評価4.0点(5点満点)】
| 項目 | 評価点数 | コメント |
|---|---|---|
| Body(ボディ) | 3.5点 | ALC12%だが風味の密度と旨味が強く、ライト〜ミディアム+の骨格。 |
| Sweetness(甘味) | 1.5点 | 辛口。果実由来の甘味は最小限で、旨味が中心。 |
| Acidity(酸味) | 5.0点 | 2022VTの特徴であるシャープでクリーンな酸が、ワインの骨格を定義している。 |
| Tannin(タンニン) | 4.5点 | 100%全房発酵による、輪郭のはっきりしたストラクチャー。シルキーだが非常にきめ細かい。 |
| Alcohol(アルコール感) | 2.5点 | 12.0%と非常に軽やか。アルコールの熱はほぼ感じないが、余韻に温かみを与える。 |
| Complexity(複雑さ) | 5.0点 | 最高点。森、旨味、赤系果実、和の要素(紫蘇・昆布)が比類なきレベル。 |
| Aroma(香りの強さ) | 5.0点 | 非常に華やか。全房由来のスパイス香と、イチゴ、フランボワーズの赤系果実がグラスから溢れる。 |
| Finish(余韻の長さ) | 5.0点 | 「旨味」の感覚が突出して長く続き、味わったことのない余韻。 |
※独自評価基準により点数化(2025年1月の抜栓推奨時期を想定したポテンシャル評価)
※総合評価は合計32点を8で割り、4.25未満のため端数切捨てで4.0点としています。
このワインを一言で表すなら、「唯一無二のジャパニーズ・ピノ」です。
初めて飲んだ時、多くのソムリエがフランスのブルゴーニュとも、アメリカやニュージーランドのピノ・ノワールとも違う、全く新しいスタイルに衝撃を受けるでしょう。色が非常に淡いため、最初は「味が薄いのでは?」と誤解されがちですが、香りを取った瞬間にその懸念は消し飛びます。
最大の特徴は、曽我氏が追求する「旨味(うまみ)」です。これは昆布や鰹節に含まれるグルタミン酸のような成分的な旨味とは異なり、余市の冷涼な気候が育む酸と、ビオロジック栽培の土壌がもたらすミネラル感が一体となった、滋味深く、体に染み渡るような感覚を指します。
また、全房発酵に由来するスパイシーな香りや、梅、紫蘇(しそ)、土、キノコのような和のニュアンスも強く感じられます。この複雑さが、お寿司(特に赤身や光り物)、天ぷら(特にキノコや根菜)、すき焼きといった日本の家庭料理にも驚くほど寄り添うと評価されているのです。
飲む人を「これは何だ?」と考えさせ、魅了する。それがナナツモリの最大の評価ポイントであり、熱狂的なファンを生む理由です。
ナナツモリの飲み頃とSNSの口コミ評価

ナナツモリ ピノ・ノワールは、購入してすぐに飲むよりも、数年間セラーで熟成させることが強く推奨されています。
たとえば、2022年ヴィンテージについては、公式サイトでも「抜栓は瓶詰ショックから安定する2025年の1月まで待って頂きたい。理想は4年以上熟成させてからの抜栓」と明記されています(参照:ドメーヌ・タカヒコ公式サイト)。
若い状態では、豊かな酸味や全房発酵由来のタンニン(渋み)がまだ硬く、ワイン全体が閉じている可能性が高いです。熟成を経ることで、これらの要素が丸くなり、香りもより複雑に開いていきます。
SNSの口コミを見ると、以下のような声が多く見られます。
その他の口コミ・評判
- 「2021年ヴィンテージを飲んだが、まだ早すぎた。ポテンシャルは感じるが、酸が硬い。あと5年は待ちたい。」
- 「2017年を飲んだ。梅や出汁の香りが素晴らしく、まさにタカヒコスタイル。熟成させて良かった。」
- 「若いヴィンテージは青っぽさやスパイシーさが強い。熟成させると複雑な森の香りが出てくる。」
- 「2015年を中華と。亜硫酸なしのヴィンテージだが状態は完璧。熟成による旨味がすごい。」
ナナツモリは熟成を前提としており、多くは亜硫酸無添加のナチュラルワインです。そのため、ワインセラーでの適切な温度・湿度管理(13〜15℃推奨)が必須となります。常温で保管すると、特に夏場はワインが熱で劣化してしまい、本来の味わいを永久に失ってしまうリスクが非常に高いです。
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ドメーヌ・タカヒコ|ナナツモリ ピノ・ノワールの値段と購入方法

- なぜ買えない?その理由と定価
- 購入方法 メルカリやふるさと納税も?
- 抽選販売 2025年の情報と販売時期 予約
- ブランドノワールの値段と特徴
- よくある質問(FAQ)
- ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリの値段と入手経路
なぜ買えない?その理由と定価

ドメーヌ・タカヒコのワインが「なぜ買えないのか」については、複数の理由が重なっています。
- 生産本数が少ない 前述の通り、ナナツモリ ピノ・ノワール 2022年ヴィンテージの生産本数は約12,000本です。これは世界中の需要に対して絶対的に少ない数です。(参考までに、ブルゴーニュの著名なドメーヌは数十万本を生産することも珍しくありません)
- 販売ルートが限定的 ドメーヌ・タカヒコではワイナリーからの直接販売やオンライン販売を行っておらず、契約している全国の特約店(酒販店)のみで販売されます。これは、ワインの哲学を深く理解し、適切な品質管理(特にセラーでの保管)ができる信頼関係のある店舗に販売を委ねたいという、生産者の意向が反映されています。
- 圧倒的な人気 国内外での高い評価により、ワイン愛好家だけでなく、飲食店や転売目的の購入者も含めた争奪戦となっています。
そして、最も気になる「定価」ですが、驚くほど良心的です。
ナナツモリ ピノ・ノワール 2022年ヴィンテージの定価は、5,800円(税込)や4,800円(税別)など、販売店により若干の差はありますが、おおむね6,000円前後に設定されています。(2025年10月時点の情報)
価格の注意点:定価と市場価格の乖離
この定価に対して、ネット通販やメルカリなどの二次流通市場ではほとんどが7万円〜9万円以上という、定価の10倍を超える異常な高値で取引されている実態があります。
正規ルートから購入したワインに手間と価値を付けて販売しているため、「探す時間を味わう時間」とした価値として私はこの実態を否定していません。流通とはそういうものだ、と理解しているからです。
ただ、品質が保証されない転売品が多く、メルカリよりも信頼性の高いネット通販の「品質保証」や「良い状態」などを掲げるサイトからの購入をおすすめします。
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購入方法はネット通販以外やメルカリ以外にも、ふるさと納税がある

ドメーヌ・タカヒコからお客様への直接販売は行われていません。正規の購入方法は、公式サイトに掲載されている「契約販売店(特約店)」から購入するしかありません。
ドメーヌ・タカヒコ公式サイトの契約販売店(特約店)リストへ>>
ただし、契約販売店でも店頭に並ぶことはほぼなく、その多くが抽選販売や、日頃から付き合いのある顧客(お店のファン)への割り当て販売となっています。
メルカリなど二次流通での購入
メルカリやヤフオク、楽天やAmazonのマーケットプレイスでは、定価を大幅に超える価格で出品されています。
メリット:
お金さえ払えば(ほぼ)確実に入手できます。
デメリット:
- 価格が非常に高額です。
- ワインは保管状態が命ですが、出品者がどのように保管していたか不明です。特に亜硫酸無添加のナチュラルワインは劣化しやすく、適切なセラー管理がなければ味わいが損なわれている危険性(熱劣化など)が極めて高いです。
高額を支払って劣化したワインを手にするリスクがあります。ソムリエとしては、品質が保証されない二次流通での購入は基本的に推奨できませんが、信頼できる方やサイトからの購入であれば問題はありません。むしろ、二次流通で購入しなければ、「ナナツモリ」のワインを一生飲めないかもしれません。ここは、個人の価値観ですね。
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ふるさと納税での入手

北海道余市町のふるさと納税返礼品として、ドメーヌ・タカヒコのワインが登場することがあります。
ただし、これも非常に競争率が高いです。2024年には「余市町感謝祭」などの特別なタイミングで、数量限定で提供された実績があります。2025年以降も同様の企画が期待されますが、常に提供されているわけではありません。
ドメーヌ・タカヒコが登場する可能性があるのは、余市町の公式ふるさと納税関連ページです。楽天ふるさと納税やふるさとチョイス、余市町の特設サイトなどをこまめにチェックする必要があります。
(参照:余市町ふるさと納税ガイド)
抽選販売|2025年の情報と販売時期と予約

現在、ドメーヌ・タカヒコを入手する最も現実的かつ正規の方法は「抽選販売」に応募することです。
予約や取り置きは、特約店と深い関係性がある場合(例えば、長年そのお店で他のワインを定期的に購入している常連客など)を除き、一般の消費者にはほぼ不可能です。
抽選販売を行っている場所
- 百貨店(伊勢丹、高島屋など) 伊勢丹新宿店の「世界を旅するワイン展」や、高島屋のオンラインストアなどで、不定期に抽選販売が行われます。これらの多くは、百貨店のカード会員やオンライン会員であることが応募条件となるケースがほとんどです。
- 全国の特約店(酒販店) 公式サイトにリストアップされている特約店が、独自に抽選販売を行うことがあります。応募条件は店舗によって様々で、「店頭でのみ応募可能」「過去に購入履歴がある方のみ」「メルマガ会員限定」など多岐にわたります。
- 例: 長野県の「小林喜市商店」では、2025年2月に店頭でのスピードくじや、Web抽選(店頭受け取り限定)を実施した実績があります。
- ドメーヌ・タカヒコ公式サイトの契約販売店(特約店)リストへ>>
2025年の抽選・販売時期の傾向と対策
ナナツモリ ピノ・ノワールのリリース時期(春先、2月〜4月頃)や、年末年始のワイン需要期(11月〜12月)に抽選販売が企画されることが多いです。また、百貨店の催事スケジュールにも左右されます。
入手したい方は、主要な百貨店のワイン情報や、近隣の特約店のメールマガジン、SNS(XやInstagram)を常にフォローしておくことが必須です。ドメーヌ・タカヒコの公式サイトでメール会員に登録しておくと、出荷情報やイベントの案内が届く可能性もあります。
メール会員は、ドメーヌ・タカヒコ公式サイトから「会員について >>」へお進みください
ブラン・ド・ノワールの値段と特徴

ドメーヌ・タカヒコには、「ナナツモリ ピノ・ノワール」以外にも希少なワインが存在します。それが「ナナツモリ ブラン・ド・ノワール」です。
特徴
「ブラン・ド・ノワール」とは、直訳すると「黒から造られた白」という意味です。通常、これは黒ブドウであるピノ・ノワールを使い、果皮の色素が移らないように優しく圧搾して造る白ワイン(またはシャンパン)を指します。
しかし、ドメーヌ・タカヒコのブラン・ド・ノワールは、さらに特殊です。これは、理想的な貴腐(ボトリチス)に感染したピノ・ノワールを粒単位で選別して造られる、ナチュラルな辛口のスティルワイン(非発泡性)なんです。
貴腐菌は通常、ソーテルヌなどの甘口白ワインに使われますが、ピノ・ノワールに理想的な形で付着すること自体が非常に稀です。この貴腐菌の影響により、蜂蜜、ナッツ、トリュフ、紅茶、オレンジマーマレードのような複雑で芳醇な香りを持ちます。
2021年ヴィンテージはアルコール度数が10.5%とされていますが、ヴィンテージによっては非常に高くなることもあります。
値段と生産本数
貴腐菌の発生は天候に左右されるため、生産されない年もあります。2021年ヴィンテージの生産本数はわずか2,300本と、ピノ・ノワール(12,000本)よりさらに希少です。
定価は、6,000円(税別)前後(2025年10月時点の情報)ですが、これも入手はピノ・ノワール以上に困難を極めます。
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よくある質問(FAQ)
まとめ:ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリの値段と入手経路
- ドメーヌ・タカヒコは北海道余市町にある人気のワイナリー
- フラッグシップは「ナナツモリ ピノ・ノワール」
- 「ナナツモリ」の由来はかつて7種類の果樹が植えられていた畑だから
- ビオロジック農法や全房発酵、野生酵母で醸造される
- 味わいは「お出汁のような旨味」と「森の香り」が特徴
- ナナツモリ ピノ・ノワールの定価は6,000円前後
- なぜ買えないかというと、生産本数が少なく人気が過熱しているため
- noma(ノーマ)での採用が人気を世界的に決定づけた
- ドメーヌからの直販やオンライン販売は一切ない
- 購入方法は全国の特約店(酒販店)のみ
- 特約店でも店頭には並ばず、抽選販売がメイン
- 2025年も百貨店(伊勢丹など)や特約店での抽選が主な入手経路
- 抽選応募には会員登録や購入実績が条件になる場合がある
- メルカリなど二次流通では定価の10倍以上(7万〜9万円)で取引されている
- 二次流通品は高額な上、品質が保証されないため非推奨
- ふるさと納税(余市町)で返礼品として限定的に登場することがある
- 「ブランドノワール」は貴腐化したピノで造る希少な辛口白ワイン
- 「ヨイチノボリ」は購入ブドウで造る「Takahiko Soga」名義のワイン
- ナナツモリは熟成が必要で、2022VTの飲み頃は2025年1月以降、理想は4年以上
- 亜硫酸無添加(赤ワイン)のためワインセラーでの保管が必須
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