今回は、アルゼンチン産の白ワイン「アンデルーナ・シャルドネ」についてレビュー・評価します。
このアンデルーナ・シャルドネは、日本限定で樽熟成させた特別仕様のワインです。安くて樽香の利いた白ワインが飲みたいんだ!って人は、ぜひ飲んでみてください。

- 日本ソムリエ協会認定の現役ソムリエ
- 現役バーテンダーでもあるお酒のプロ
- 家飲みでいかにワインをおいしく楽しむか探求中
- 独自に評価基準を設定しプロ目線でワインを評価
| おすすめする人 | おすすめしない人 |
|---|---|
| 樽香を好む人 キリッとした酸味より、優しい味わいが好きな人 ボディの強い白ワインが飲みたい人 | 樽香が苦手な人 甘口のワインが好きな人 ワインに複雑さがほしい人 |
アンデルーナ・シャルドネの評価や口コミ
- アンデルーナ・シャルドネの評価・レビュー|総合評価3.5点(5点満点)
- アンデルーナ・シャルドネの基本情報
- アンデルーナ・シャルドネの口コミ
アンデルーナ・シャルドネの評価・レビュー|総合評価3.5点(5点満点)

今回は、アルゼンチン産の白ワイン「アンデルーナ・シャルドネ」を実際に飲んだ評価・レビューです。当ブログでは、独自の評価基準を設定してソムリエが公平に評価しています。
| 項目 | 評価点数 | コメント |
|---|---|---|
| ボディ | 3.5点 | 樽香は利いているが、フルーティーで飲みやすい |
| 甘味 | 4.0点 | シャルドネ由来の果実味に、樽由来のバニラや熟した果実の甘い香り |
| 酸味 | 3.0点 | 口の中に広がるおだやかな酸味。わずかに苦味を感じる |
| アルコール感 | 3.5点 | 13.5%でやや高めの度数。ワインの粘性もあり、ねっとりとした舌触り |
| 複雑さ | 3.0点 | 時間とともに酸味がおだやかになるが、基本単調な味わい |
| 香りの強さ | 4.0点 | バニラや熟したパイナップル、トーストなどのボリュームのある香り |
| 余韻の長さ | 3.5点 | 青リンゴのような爽やかな風味が長く残り、心地よい余韻 |
「アンデルーナ・シャルドネ」の魅力は、リーズナブルな価格でありながらも樽香の利いた贅沢な味わいにあると感じます。樽熟成のバニラやトーストの香りも心地良いです。
味わいは、熟したパイナップルやすももの果実味が南国の温かさを感じさせます。ミネラル感と、マロラクティック発酵によるオイリーさも感じます。
余韻は、青リンゴのような爽やかな風味が長く続く印象です。
全体的には、変化が少なく単調ですが、2,000円台のワインとしては非常に高いポテンシャルを持っています。
マロラクティック発酵って?
ワインの酸っぱい味をまろやかに変えて、飲みやすくするための方法です。
具体的には、リンゴ酸を、ヨーグルトのような乳酸に変える発酵のこと。シャルドネでは「バター」の風味になり、赤ワインでは強い酸味がまろやかな口当たりに変化します。
筆者反対に、樽香好きにはぴったりでしょう。
レストランでオーダーすれば、1万円で味わえるレベルの印象です。
アンデルーナ・シャルドネの基本情報


アンデルーナ・シャルドネの基本情報です。
| 項目 | 基本情報 |
|---|---|
| タイプ | 白・辛口 |
| テイスト | フルボディ |
| 今回のヴィンテージ | 2021年 |
| 生産地 | アルゼンチン/メンドーサ州/グアルタジャリー |
| 生産者 | アンデルーナ・セラーズ |
| 土壌 | 石灰質の石を多く含むローム質粘土層 |
| ブドウ品種 | シャルドネ100% |
| アルコール度数 | 13.5% |
| 熟成方法 | フレンチオークの新樽で6ヶ月熟成 |
| 主な受賞歴 | ※データなし |
ローム質粘土層って?
粘土と砂が混ざった土壌のこと。火山灰が積もり風化してできるため、高い保水性によって植物が育ちやすい土壌と言えます。



アンデルーナ・シャルドネでは、ローム質粘土層に石灰を含んだ石が多いため、ミネラルの味わいも感じます。
アンデルーナ・シャルドネは、日本出荷のためだけに樽熟させたシャルドネ。他の国ではリリースされていない特別なワインです。
ワイナリーがある「グアルタジャリー」は、標高1,300mの高地にあり、豊富な日照と昼夜の激しい温度差が特徴。粘土質で石灰石の多い土壌によってミネラル感をもたらし、フランスのブルゴーニュに似た印象です。そのため、葡萄は果皮が厚く、豊かな果実味と酸味を生み、他の地域にはないエレガントな味わいが生まれます。
ワインのエチケット(ラベル)に書いてある「1300」は、ワイナリーの標高1,300mによって受ける恩恵に敬意を払ってデザインされています。
アンデルーナ・シャルドネは、ヴィーガン認証を取得し、製造過程で動物性成分は使用していません。
一般的に、製造過程の「清澄(せいちょう)」工程では、透明度と滑らかな口当たりを整えるため、卵白やゼラチンが使われることが多いです。
清澄(せいちょう)って?
ワイン中の濁り成分を沈殿させて、透明にする作業のことです。取り切れないものは、フィルターでろ過をして取り除きます。
アンデルーナ・シャルドネでは、ベントナイト(粘土)や植物由来の清澄剤を使用しています。
アンデルーナ・シャルドネの口コミ
アンデルーナ・シャルドネの口コミを集めました。私たちの感想だけでなく、ぜひ他の方の感想も合わせて購入前の参考にしてください。
※ここ数年でエチケット(ラベル)のデザイン変更がされていますが、ワインは同じものです。
良い口コミ・評判



フランスの高級白ワイン「ムルソー」に似ているなんてコメントもあり、かなり高評価です。
悪い口コミ・評判



繊細な風味の料理では、ワインに負けてしまいますね。
アンデルーナ・シャルドネの魅力とペアリング
- アンデルーナ・シャルドネのおすすめペアリング
- アンデルーナ・シャルドネをおすすめしたい人
アンデルーナ・シャルドネのおすすめペアリング


アンデルーナ・シャルドネは、樽をしっかり感じるフルボディのワインで、しっかりした味付けの魚介系料理や濃厚なクリーム系の料理にぴったりです。少しオイリーさもあるので、オイル系料理でもマッチします。



ペペロンチーノやカルボナーラ、シチューやムニエルなどがおすすめですね。
アンデルーナ・シャルドネをおすすめしたい人


- 樽香を好む人
- キリッとした酸味より、果実味のある味わいが好きな人
- ボディの強い白ワインが飲みたい人
「アンデルーナ・シャルドネ」は、熟れたパイナップルやすもも、バニラやトースト、おだやかな酸味やミネラル感が見事に調和しています。2,000円台でこれほど樽香の利いたシャルドネは少ないです。
シャルドネならではの果実味と柔らかい酸味もアクセントになって、絶妙なバランスです。



時間をおいても風味の変化は少いですが、開けてすぐおいしく飲めるワインです。
まとめ
アンデルーナ・シャルドネは、日本向けに樽熟成させた特別なワインです。樽由来のバニラやトースト、シャルドネの芳醇なパイナップルやすももの味わいが見事に調和しています。価格は2,000円前半で購入しやすく、家飲み、デート、パーティーなど、いろんなシーンにも合うワインとしておすすめです。
口コミでは、おいしさの評価は高く、コスパでもかなり満足されているようです。ただ、樽香がしっかりしているので、料理と合わせにくいという口コミもありました。
合わせる料理には、魚介やオイル系、クリーム系などがぴったりです。ぜひ、アンデルーナ・シャルドネとペアリングしてみてください。
「アンデルーナ・シャルドネ」は、プロが実際に飲んでみても本当におすすめしたいと素直に思えるワインです。2,000円台でこんなにもハイクオリティなワインはあまり出会えません。
他にも、おすすめのコスパワインをお探しの方は、下記の記事を参考に探してみてください。

