キャティア・シャンパン徹底解説!アルマンド製造元の値段と評価

キャティアシャンパン徹底解説!アルマンド製造元の値段と評価

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こんにちは。ワインノオト運営者で、現役ソムリエの「まさ」です。ステータスの象徴として知られるアルマンドですが、実はその製造元であるキャティア・シャンパンについてはあまり詳しくないという方も多いのではないでしょうか。

アルマンドと同じ畑、同じ醸造家が造りながらも、値段は驚くほど手頃で種類も豊富であるため、知る人ぞ知る名品として評価が高まっています。

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  • 日本ソムリエ協会認定の現役ソムリエ
  • 現役バーテンダーでもあるお酒のプロ
  • 家飲みでいかにワインをおいしく楽しむか探求中
  • 独自に評価基準を設定しプロ目線でワインを評価

この記事では、キャティアの味わいや口コミ、正規販売店舗、おすすめの購入情報まで、ソムリエの視点で分かりやすく解説します。

記事のポイント
  • キャティアと高級酒アルマンドの意外な関係性が分かります
  • 自分に合ったキャティアの種類や味の特徴が見つかります
  • 市場価格やお得に購入できる販売店情報が手に入ります
  • ソムリエおすすめの料理とのマリアージュを楽しめるようになります
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メリットデメリット
・高級酒「アルマンド」の遺伝子を10分の1以下の価格で楽しめる
・酸味が穏やかで果実味が濃く、初心者でも直感的においしいと感じる
・ボトルデザインの高級感が高く、ギフトやパーティー映えする
・鋭い酸味やドライなキレを好む人には、少し甘く感じる場合がある
・コンビニやスーパーでは売っておらず、専門店での購入が必要
・ドンペリ等に比べ知名度が低く、凄さを伝えるのに説明が要る

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プレゼントとしてボトルデザインにもこだわりをお持ちの方は、≫ エンジェルシャンパンはクリスマスに合う?味はまずい?予約方法も解説の記事も参考にご覧ください。

目次

アルマンドの生みの親「キャティア・シャンパン」の実力

アルマンドの生みの親キャティア シャンパンの実力

ここでは、世界的なラグジュアリーブランド「アルマンド」を生み出したキャティア家の歴史と、その品質の秘密について深掘りしていきます。単なる「製造工場」ではなく、彼ら自身がいかに偉大な歴史を持つメゾンであるかを知れば、グラスの中の泡がいっそう輝いて見えるはずです。

高級酒アルマンドとキャティアの関係

高級酒アルマンドとキャティアの関係
画像:ワインノオト・イメージ

いきなり核心に触れますが、あの世界中のセレブリティやアスリートが愛飲し、夜の街では成功者の証としてテーブルを彩るキラキラしたボトル、「アルマン・ド・ブリニャック(通称アルマンド)」を造っているのは、実はキャティア家という老舗のシャンパンメゾンなんです。

「えっ、アルマンドって独立したブランドじゃないの?」と思われる方も多いかもしれませんが、実はアルマンドは2006年にリリースされた比較的新しいブランドであり、その中身の製造からボトリングまで、全ての工程を担っているのがキャティア家なのです。

アルマンドを造っているのは、老舗の名門「キャティア家」だった

キャティア家はフランスのシャンパーニュ地方、モンターニュ・ド・ランス地区にある「シニー・レ・ローズ村」という美しい村に拠点を構えています。彼らの歴史は非常に古く、ブドウ栽培農家としてのルーツはなんと1625年まで遡ります。そして1916年からは自社でのシャンパン醸造を開始し、現在に至るまで13代にわたり家族経営を貫いている、正真正銘の名門中の名門なのです。

アルマンドとキャティア・シャンパンは、いわば「兄弟」のような関係と言えます。どちらも同じ醸造チーム(現在は13代目のアレクサンドル・キャティア氏が中心)によって、同じ哲学のもと、同じセラーで管理されています。

特に注目すべきは、彼らが所有する地下セラーです。地下30メートル、全部で119段の階段を下りた先にあるこのセラーは、年間を通じて低温で安定しており、シャンパンの熟成にとって理想的な環境を提供しています。アルマンドもキャティアも、この歴史ある「ゆりかご」の中で静かに時を待ち、出荷の時を迎えるのです。

アルマンドはゴールドのボトルで1本数万円から数十万円という価格がつきますが、キャティアブランドのシャンパンは数千円から手に入ります。中身に使われているブドウの畑(プルミエ・クリュ)や醸造技術は共通している部分が多いため、「アルマンドの遺伝子」を10分の1以下の価格で楽しめるキャティアは、実はものすごくお得な存在と言えるのです。

なぜこれほどの価格差が生まれるのかというと、それは主にブランディングとマーケティング戦略の違いにあります。アルマンドはラグジュアリー市場をターゲットに莫大な広告宣伝費やパッケージコストをかけていますが、キャティアは伝統的なワイン愛好家に向けて、中身の質実剛健さをアピールしています。私たち消費者にとっては、この「知る人ぞ知る関係性」こそが、賢くおいしいシャンパンを選ぶための最大のヒントになるわけですね。

アルマン・ド・ブリニャックとキャティア 価格差 図解

キャティアの豊富なラインナップ一覧

画像:ワインノオト・イメージ

キャティアのもう一つの大きな魅力は、その多彩なラインナップにあります。老舗メゾンでありながら、彼らの商品展開は非常に現代的で、飲む人のシチュエーションや好みに合わせて細やかに設計されています。

ここでは、正規輸入代理店(ADB JAPAN)の公式サイトに掲載されている、日本国内の主要なラインナップをご紹介します。

1. ブリュット プルミエクリュ(Brut Premier Cru)

メゾンの顔とも言えるスタンダード・キュヴェです。多くのシャンパンハウスがスタンダード品にはノン・ヴィンテージ(格付けなし)のブドウを使う中で、キャティアは贅沢にも「プルミエ・クリュ(一級畑)」のブドウを使用しています。

白を基調としたシンプルで洗練されたラベルが特徴で、中身はピノ・ムニエ(60%)、ピノ・ノワール(20%)、シャルドネ(20%)のブレンド。ドライフルーツやブリオッシュの香ばしい香りが特徴の、力強くもエレガントな辛口です。食事を通して楽しめる、最も万能な一本と言えます。

2. サファイア ゴールド(Sapphire Gold)

ナイトシーンやパーティーで絶大な人気を誇るのが、この「サファイア」です。鮮やかな藍色(サファイアブルー)のボトルにゴールドのラベルが映えるこの一本は、テーブルに置くだけでその場を華やかに演出します。

中身はプルミエクリュのブドウを使用したしっかりとした辛口(ブリュット)。ピノ・ムニエ主体(45%)のフルーティーさに、シャルドネ(25%)のフレッシュさが加わり、乾杯のシーンに最適です。見た目のインパクトが強いため、ギフトとしても非常に喜ばれます。

3. グラムール(Glamour)

「夜に映える」をコンセプトにした、非常にユニークな一本です。公式サイトによると、このボトルには「光るラベル(ワンタッチでライトが点灯)」が搭載されており、パーティーシーンを盛り上げる仕掛けが施されています。

味わいは「ブリュット(辛口)」よりも少し糖度が高い「セック(やや甘口)」に設定されています。デザートワインほど甘すぎず、フルーツの甘みと酸味が調和した優しい味わいなので、辛口が苦手な方や、食後のリラックスタイムに最適です。

4. クロ・デュ・ムーラン(Clos du Moulin)

ワイン通の方に向けて用意された、キャティアのプレステージ・キュヴェです。これは壁に囲まれた単一の畑(クロ)から収穫されたブドウのみを使って造られる希少な一本で、世界でも数少ない「単一畑のシャンパン」の一つです。

ピノ・ノワールとシャルドネを半々で使用し、長期熟成による複雑味が楽しめます。キャティア家の技術の粋を集めた芸術品とも言えるでしょう。

アンティーク(ゴールドボトル)について

以前はゴールドボトルの「アンティーク」シリーズが流通していましたが、現在の日本公式サイトのラインナップには掲載されていません。市場で見かける場合は並行輸入品などの可能性があります。

現役ソムリエからの評価は?【総合評価4.5点(5点満点)】

現役ソムリエからの評価は?【総合評価4.5点(5点満点)】
キャティアシャンパンの自己評価

現役ソムリエからの評価は?【総合評価4.5点(5点満点)】

現役ソムリエである私の個人的な評価ですが、キャティアの顔である「ブリュット プルミエクリュ」に対して、「総合点4.5点(5点満点)」とさせていただきます。これは忖度なしの、かなり高い評価です。

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項目評価点数コメント
Body(ボディ)4.5点ピノ・ムニエを約60%使用しているため、ふくよかな厚みがあり、非常にクリーミーな質感。
Sweetness(甘味)4.0点辛口(ブリュット)だが、完熟した洋梨や桃のような豊かな果実味があり、自然な甘やかさを感じる。
Acidity(酸味)4.0点角が取れており丸みがある。鋭い酸味が苦手な人でも飲みやすく、食事に寄り添うエレガントな酸。
Alcohol(アルコール感)4.5点アルコール感の突出はなく、濃厚な果実味の中にきれいに溶け込んでおりスムーズ。
Complexity(複雑さ)4.5点リザーブワイン(古酒)を贅沢に使用しているため、ブリオッシュやドライフルーツの層が厚い。
Aroma(香りの強さ)5.0点抜栓直後から広がる白い花や柑橘のコンフィの香りが華やかで、価格以上の満足度がある。
Finish(余韻の長さ)4.5点ジンジャーブレッドのような心地よいスパイス感と共に、長く上品な余韻が続く。
 独自評価基準により点数化

【評価のポイント詳細】

  • 圧倒的なコストパフォーマンス:
    有名メゾンのスタンダードクラスと同等の価格帯でありながら、キャティアは「プルミエ・クリュ(一級畑)」のブドウを使用しています。通常、このクラスでは格付けなしのブドウが使われることが多いため、原料の質という点で頭一つ抜けています。この価格で一級畑のシャンパンが飲めるのは、企業努力の賜物と言えるでしょう。
  • 親しみやすさと技術力:
    キャティアの特徴は、黒ブドウである「ピノ・ムニエ」を主体(約60%)にしている点です。ピノ・ムニエはワインにまろやかさとフルーティーさを与える品種です。これにより、酸味が鋭角になりすぎず、シャンパン初心者の方でも一口目から「美味しい!飲みやすい!」と素直に感じられる味わいに仕上がっています。
  • 話題性とストーリー:
    やはり「アルマンドの製造元」という強力なフックは無視できません。ワイン会や接待の席で、「これ、実はあのアルマンドを作っている家のお酒なんですよ」と一言添えるだけで、場の空気が盛り上がります。味だけでなく「語れるストーリー」があることは、ワインの価値を大きく高める要素です。

この4.5点という高得点は、単なる「美味しいシャンパン」という枠を超えて、「価格以上の感動がある」という証です。

通常、プルミエ・クリュ(一級畑)のブドウを使い、これだけのリザーブワインをブレンドすれば、価格はもっと跳ね上がってもおかしくありません。それをこの価格帯で実現しているキャティアは、まさに「隠れた傑作」と言えます。アルマンドの話題性で興味を持った方も、一口飲めばその本格的な味わいに虜になるはずです。特別な日の乾杯はもちろん、「今日は絶対においしいお酒が飲みたい!」という日に、自信を持っておすすめできる一本です。

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SNSでの口コミと評判

キャティアのSNSでの口コミと評判

実際にキャティアを飲んだ方々の声をSNS(Instagram、Xなど)やワインアプリでリサーチしてみると、やはりその「コストパフォーマンス」と「おいしさ」に驚く声が多く見られます。リアルな消費者の声を分析してみましょう。

キャティアに合う料理とマリアージュ

キャティアに合う料理とマリアージュ

キャティアは全体を通して「果実味」と「クリーミーさ」を大切にしていますが、キュヴェ(種類)ごとにその個性は大きく異なります。ここではソムリエとして、それぞれのボトルのポテンシャルを最大限に引き出す料理とのマリアージュをご提案します。

1. 万能選手!ブリュット プルミエクリュ × 肉料理・揚げ物

まず、基本となるスタンダードの「ブリュット プルミエクリュ(白ラベル)」です。ピノ・ムニエ主体のふくよかな果実味と厚みがあるこのボトルには、淡白な魚料理よりも、少し油脂分やコクのある料理がよく合います。

たとえば、家庭料理なら「鶏の唐揚げ」や「天ぷら」が最高です。衣の油分や鶏肉のジューシーな旨味を、シャンパンのしっかりとしたボディが受け止めつつ、泡が後味をスッキリと流してくれます。洋食なら「鶏肉のクリーム煮込み」や「豚肉のリエット」、チーズならクリーミーな「カマンベール」など、幅広い料理に寄り添ってくれる頼もしい一本です。

2. 和食にはこれ!ブラン・ド・ブラン × 寿司・刺身

シャルドネ100%で造られる「ブラン・ド・ブラン」は、キリッとした酸味とミネラル感が特徴です。これに合わせるべきは、間違いなく「お寿司」や「白身魚のお刺身」です。

白身魚にスダチやレモンを搾ると美味しくなるのと同じ原理で、シャルドネの柑橘系の酸味が魚介の繊細な甘みを引き立てます。さらに、シャンパンの酸味は「酢飯(シャリ)」の酸味とも同調(リンク)するため、口の中で違和感なく溶け合います。醤油やワサビの風味とも喧嘩しないため、和食党の方には特におすすめの組み合わせです。

3. パーティーの主役!サファイア ゴールド × フィンガーフード

見た目が華やかな「サファイア ゴールド」は、テーブルを囲んでワイワイ楽しむパーティーシーンで真価を発揮します。中身はフレッシュでフルーティーな辛口ですので、手軽につまめる「フィンガーフード」全般と相性抜群です。

クラッカーに生ハムやチーズを乗せたカナッペ、オリーブの盛り合わせ、スモークサーモンのマリネなど、前菜系のおつまみ(アペリティフ)と合わせてみてください。ボトルの煌びやかさと軽やかな料理が相まって、会話も弾むはずです。

4. 至高の贅沢!クロ・デュ・ムーラン × メインディッシュ

長期熟成による複雑味と、深いコクを持つプレステージ・キュヴェ「クロ・デュ・ムーラン」には、それに見合う格調高いメインディッシュを用意しましょう。

たとえば、「オマール海老のロースト」「鴨のロースト ベリーソース」など、素材の味が濃厚で、ソースを使った料理にも負けない力強さがあります。また、芳醇な香りは「トリュフ」を使ったリゾットなどとも素晴らしい共鳴を見せます。特別な記念日のディナーで、ゆっくりと時間をかけて味わいたいマリアージュです。

5. 幸せな締めくくり!グラムール × スイーツ・フルーツ

ほのかな甘口(セック)に仕上げられた「グラムール」は、食後のデザートタイムを彩る魔法の一本です。

「フルーツタルト」や「ショートケーキ」など、フレッシュな果物を使ったスイーツと合わせてみてください。通常の辛口シャンパンだとケーキの甘さに負けて酸っぱく感じてしまいますが、グラムールならスイーツの甘さに優しく寄り添い、口の中でフルーツの風味が爆発します。

また、意外な組み合わせとして「スパイシーなタイ料理」や「生春巻き」などのエスニック料理とも、甘辛のバランスが取れて面白いペアリングになります。

家飲みのコツ

難しく考えなくても、コンビニで「ちょっと良い生ハム」や「スモークチーズ」、デザートコーナーの「フルーツ」を買ってくるだけで、キャティアとのマリアージュは十分に楽しめますよ。

キャティア シャンパンの種類別値段と購入方法

キャティア シャンパンの種類別値段と購入方法
画像:ワインノオト・イメージ

「キャティアを飲んでみたいけれど、どれを選べばいいか分からない」「適正価格はいくらくらいなの?」という方のために、ここからは種類ごとの詳細な特徴と市場価格、そして失敗しない購入方法について解説していきます。

気になるキャティアの値段と市場相場

※独自まとめの参考価格

キャティアの価格帯は、シリーズによって大きく異なります。スタンダードなラインは非常に良心的な価格ですが、特殊なボトルやプレステージラインになると価格が上がります。

現在の市場相場(ECサイトや実店舗での実勢価格)をまとめましたので、予算決めの参考にしてみてください。

もし、プレゼントでもう少しリーズナブルなスパークリングワインをお探しの方は、美しいスミレ色の「ヴァイオレット・セブン」がおすすめです。
≫ ヴァイオレット・セブンが人気の理由とは?ソムリエの評価と口コミも紹介の記事をぜひ参考にしてみてください。

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商品名タイプ価格相場 (税込)特徴
ブリュット プルミエクリュ辛口 (白)6,000円〜8,000円最もスタンダード。白ラベル。コスパ最強の入門編。
ブラン・ド・ブラン プルミエクリュ辛口 (白)11,000円〜14,000円シャルドネ100%。和食やお寿司に合う上品な味。
サファイア ゴールド辛口 (白)28,000円〜35,000円鮮やかな青いボトル。パーティーやギフトに最適。
グラムールやや甘口 (白)20,000円〜25,000円光るラベル搭載。飲みやすいセック(中辛口)。
クロ・デュ・ムーランプレステージ30,000円〜40,000円単一畑の希少品。シリアルナンバー入り。通好み。

※価格は記事執筆時点のECサイト(Amazon、楽天など)や専門店での販売価格を参考にした目安です。為替の影響や、クリスマス・年末年始などの需要期には価格が変動したり、品薄になったりすることがあります。

こうして見ると、基本のエントリーラインである「ブリュット プルミエクリュ」が6,000円〜8,000円台から手に入るのは非常に魅力的です。アルマンドの製造元である一級畑のシャンパンがこの価格、というのは破格と言っていいでしょう。

一方で、「サファイア」や「グラムール」は2万円を超えてきます。これは中身のグレードもさることながら、「ボトルの装飾(特殊加工やライト機能)」や「希少性」に価値が置かれているためです。「自宅で味を楽しむならブリュット」、「人へのプレゼントやパーティーならサファイア」といったように、用途に合わせて選ぶのが賢い買い方ですね。

コスパ最強!入門編にして完成形の「ブリュット プルミエクリュ」

コスパ最強!入門編にして完成形の「ブリュット プルミエクリュ」
画像:ワインノオト・イメージ

私が個人的に一番おすすめしたいのが、この「ブリュット プルミエクリュ(Brut Premier Cru)」です。キャティアを知るための最初の一本として、これほど最適なものはありません。

まず驚くべきは、6,000円〜8,000円前後という、シャンパンの中では比較的手の届きやすい価格帯でありながら、中身は「プルミエ・クリュ(一級畑)」のブドウを贅沢に使用しているです。一般的な大手メゾンのスタンダード品が「格付けなし」のブドウを使うことが多い中で、このこだわりは異常とも言えます。

ブレンド比率はピノ・ムニエが約60%、ピノ・ノワールが約20%、シャルドネが約20%となっており、リザーブワイン(秘伝の古酒)も贅沢にブレンドされています。これにより、単年度のワインには出せない深みと、キャティアらしい「果実味の厚み」が生まれます。

グラスに注ぐと、輝きのあるゴールドの色調。香りは白桃、洋梨、アプリコットのコンポートのような甘やかな果実香に加え、熟成由来のブリオッシュ、ドライフルーツのニュアンスが複雑に絡み合います。口当たりは非常にクリーミーで、角の取れた酸と豊かな果実味が口いっぱいに広がります。

「1万円以上したよ」と言われても疑わないレベルの完成度です。白を基調としたラベルも非常に上品で、自宅での少し贅沢な夕食や、親しい友人への手土産として、間違いなく喜ばれる一本です。

青いボトルが輝くサファイアの価格

青いボトルが輝くサファイアの価格
画像ボトル:ワインノオト・イメージ

青いボトルが輝くサファイアの価格

夜のお店や華やかなパーティーシーンで絶大な人気を誇るのが、鮮やかな藍色のボトルが美しい「サファイア ゴールド(Sapphire Gold)」です。

このボトルの最大の特徴は、何と言ってもそのビジュアル・インパクトです。深いサファイアブルーのボトルに、ゴールドのラベルとキャップシールが施されており、照明の暗い場所でも抜群の存在感を放ちます。

価格は3万円前後とスタンダード(ブリュット プルミエクリュ)に比べて高価ですが、これは中身のグレードに加え、特殊なボトル加工やブランディングコストが含まれているためです。

「見た目だけの派手なシャンパンじゃないの?」と敬遠する方もいるかもしれませんが、そこは名門キャティア。中身もしっかりと造り込まれています。プルミエ・クリュ(一級畑)のブドウを使用し、スタンダードよりもシャルドネの比率をやや高めることで、よりフレッシュで洗練された味わいに仕上がっています。グレープフルーツや赤いベリー系の果実味が感じられる生き生きとした辛口は、パーティーの乾杯や、サプライズプレゼントとして選べば、その場の主役になれること間違いなしです。

映える!光るラベルと優しい甘さ「グラムール」

映える!光るラベルと優しい甘さ「グラムール」

「シャンパンは酸っぱくて炭酸がキツいから苦手…」という方にこそ飲んでいただきたいのが、この「グラムール(Glamour)」です。

最大の特徴は、ボトルの底にあるスイッチを押すと「ラベルが光る」という遊び心溢れる仕掛けです。照明を落としたラウンジやパーティー会場で点灯させれば、注目を集めること間違いありません。

中身は「ブリュット(辛口)」よりも少し糖度が高い「セック(Sec / やや甘口・中辛口)」に分類されます。デザートワインのような激甘ではなく、フルーツの完熟した甘みを感じる「優しい辛口」といったバランスです。しっかりとした酸味が裏打ちされているため、べたつかずスイスイと飲めてしまいます。

一口飲むと、チェリーや野イチゴ、完熟した桃のようなチャーミングなアロマが広がります。よく冷やしてそのまま楽しむのはもちろん、フルーツタルトのようなデザートや、スパイシーなエスニック料理とも相性抜群です。

辛口が苦手な女性へのプレゼントや、乾杯のシーンを盛り上げる起爆剤として、これ以上ない一本です。

キャティアの正規販売店と購入場所

キャティアの正規販売店と購入場所
画像:ワインノオト・イメージ

「よし、今夜はキャティアを飲もう!」と思い立っても、実は一つだけ問題があります。それは、「街中のスーパーやコンビニ、一般的な酒屋さんではほとんど売っていない」ということです。

キャティアは大量生産される工業的なシャンパンとは異なり、家族経営で丁寧に造られているため、日本国内での流通量は限られています。実店舗を探し回っても見つからず、徒労に終わってしまうことも少なくありません。

そこで、ソムリエである私が最もおすすめする購入方法は、間違いなく「インターネット(Web)での購入」です。

ネット購入をおすすめする3つの理由

  • 確実に手に入る:在庫状況が一目で分かるため、お店を何軒も回る必要がありません。スタンダードな「白ラベル」から、レアな「サファイア」まで、好きな種類を選べます。
  • 最高の状態で届く:ワインは重い上に温度変化に弱い飲み物です。ネット通販なら、温度管理された倉庫から出荷され、重いボトルを自宅の玄関まで届けてくれます(夏場はクール便が必須です!)。
  • ポイントでお得に:Amazonや楽天市場などの大手モールなら、ポイント還元やセールを利用して、実店舗よりもお得に購入できるチャンスが多いです。

【注意】ショップ選びだけは慎重に!
ネット購入は便利ですが、極端に安すぎる「並行輸入品」や、フリマアプリでの「二次流通品(個人の出品)」には注意が必要です。保管状態が悪く、中身が劣化している(酸っぱくなっている)リスクがあります。

失敗しないコツは、Amazonや楽天の中でも「正規インポーターの取り扱い」「ワイン専門店(エノテカ、フェリシティー、ワインショップソムリエなど)」が出店しているショップを選ぶことです。これなら品質管理も万全で安心です。

大切な記念日の乾杯に、あるいは週末の自分へのご褒美に。キャティアのシャンパンがあれば、いつもの食卓が一気に華やかなレストランに変わります。

以下のリンクから、信頼できるショップの在庫と価格をチェックしてみてください。「これだ!」と思う一本に出会えたら、それが運命の出会いかもしれません。ぜひ、キャティアの素晴らしい世界を体験してみてくださいね。

公式サイトもチェック

ブランドの詳しいストーリーや最新情報は、日本の公式サイトでも確認できます。
(出典:Champagne Cattier Japan official

まとめ:今夜はキャティア シャンパンで乾杯

今夜はキャティア シャンパンで乾杯

今回は、アルマンドの生みの親である名門メゾン「キャティア」について、その歴史から味の特徴、購入方法まで詳しくご紹介しました。

キャティアは、単なる「アルマンドの廉価版」ではありません。250年以上の歴史に裏打ちされた職人の技と、現代的なラグジュアリーが見事に融合した、独立した素晴らしいブランドです。アンティークのようなコスパ抜群の一本から、サファイアのような特別な一本まで、その日の気分やシチュエーションに合わせて選べるのが最大の魅力です。

「今日はちょっといいことがあったから」「週末の自分へのご褒美に」。そんな日常の素敵な瞬間に、ぜひキャティアのシャンパンを選んでみてください。グラスに立ち上る美しい泡と、歴史あるメゾンの深い味わいが、あなたの時間をより豊かで特別なものにしてくれるはずです。それでは、今夜も素敵なワインライフを!

\アルマンドの贅沢が7千円台で/

*20歳未満の飲酒は禁止されています

キャティアシャンパン徹底解説!アルマンド製造元の値段と評価

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