ワインを毎回正確に評価するためには、一貫した基準が必要です。当ブログでは、ソムリエがワインを8項目で評価しレビューします。

当ブログは、現役のソムリエがプロとしてワイン情報を発信しています。ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。
ワインの評価基準|8項目


当ブログでは、8項目をワインの評価対象にしています。
シャンパン(またはスパークリングワイン)や白ワインの場合は、製法上「タンニン」がほとんど存在しません。そのため、タンニンを除いた7項目で評価します。
※タンニンを多く含む例外的なものは、8項目で評価します。
5点満点で評価し最低は3.0点、総合評価は各項目を平均した点数です。



8項目を評価することで「好みのワイン選び」がしやすくなります。
また、本当に美味しいと感じたワインのみを記事にしたいので、3.0未満のワインは評価対象外としてブログでは紹介しません。
評価基準8項目は以下のとおりです。
- ボディ(Body)
- 甘味(Sweetness)
- 酸味(Acidity)
- タンニン(Tannin)
- アルコール感(Alcohol)
- 複雑さ(Complexity)
- 香りの強さ(Aroma)
- 余韻の長さ(Finish)
それぞれの項目について、どのような評価内容かを解説します。
ボディ(Body)
ワインの「重さ」や「厚み」を指します。軽めで爽やかなものから、濃厚でどっしりとしたものまで、飲み応えを評価します。
甘味(Sweetness)
口に含んだときに感じる甘さの程度です。果実の自然な甘味や糖分をどれほど感じるか判断します。
酸味(Acidity)
ワインのバランスに大きく左右します。酸が程良く感じられると飲みやすく、優れたワインほど酸味は上品です。
タンニン(Tannin)
主に赤ワインで感じられる「渋み」です。タンニンが強いと重めでしっかりとしたタイプ、軽いとライトタイプのワインになります。
アルコール感(Alcohol)
ワインを飲んだときの温かさや力強さを生む要素です。ポイントは、アルコール度数ではなく、アルコールを強く感じるかどうかを評価します。
複雑さ(Complexity)
味や香りに奥行きがあり、次々に異なるニュアンスを楽しめるかどうかです。単調ではないワインが複雑とされます。
香りの強さ(Aroma)
ワインから感じられる香りのボリュームです。良いワインほど芳醇な香りが広がり、時間とともに変化も楽しめます。
余韻の長さ(Finish)
飲んだ後に感じる風味がどれくらい持続するかを評価します。余韻が長いほど、高品質なワインと言えます。
総合評価とはワインのバランス


総合評価とは、各評価項目の平均点数です。言いかえれば、ワイン全体のバランスを評価した点数となります。
バランスはワインを評価するポイントとして最も大事な要素ですが、高得点=高級ワインではありません。安いワインでも、バランスが良ければ点数は高いです。「バランス=ワインの美味しさ」だとお考えください。



総合評価は平均点数のため、端数が出ます。
当ブログのルールとして、0.25点以上で切り上げ、0.25点未満なら切り捨てとします。
たとえば、4.25点であれば、切り上げて4.5点評価とします。4.15点であれば、切り捨てて4.0点となります。
まとめ
当ブログでは、現役のソムリエがワインを評価しています。
評価基準は、以下のとおりです。
※シャンパン(またはスパークリングワイン)と白ワインは、基本タンニンを除いた7項目で評価します
≪評価基準8項目≫
- ボディ(Body)
- 甘味(Sweetness)
- 酸味(Acidity)
- タンニン(Tannin) ※シャンパン(またはスパークリングワイン)と白ワインの場合は評価対象外
- アルコール感(Alcohol)
- 複雑さ(Complexity)
- 香りの強さ(Aroma)
- 余韻の長さ(Finish)
上記の評価基準8項目の平均点数を総合評価点として、ワインの美味しさをわかりやすく伝わるようにルール化しています。
家飲みが充実するよう、当ブログがサポートします。レビューではルール化した基準をもとに、プロが「本当においしい!」と思ったワインのみを紹介します。
当ブログによって、ワインライフがもっと豊かになり、家飲みがもっと楽しくワインのおいしさに包まれるひとときを過ごしてもらえるとうれしいです。