カラフェとデキャンタの違いとは?量の違いやタイプ、選び方も徹底解説

カラフェとデキャンタの違いとは?量の違いやタイプ、選び方も徹底解説

*記事内に広告が含まれてる場合があります

こんにちは。ワインノオト運営者で、現役ソムリエの「まさ」です。

レストランやワインショップで、「カラフェ」と「デキャンタ」ってありますよね。形が似ているものもあって、正直「カラフェとデキャンタの違いって何だろう?」と迷ったことはありませんか。

どちらもワインを移し替える容器に見えますが、その本当の目的や使い方、たとえば熟成したワインに使うのか、それとも若いワイン用なのか、さらには白ワインにも使うのか、よくわからない点が多いと思います。

また、ピッチャーとの違いや、お店で「カラフェでお願いします」と頼むときの「量」の意味など、知っているようで曖昧な部分も多いですよね。

この記事では、そんなカラフェとデキャンタの厳密な違いから、それぞれの役割、さらには初心者の方が最初に選ぶべきおすすめのデキャンタまで、わかりやすく解説していこうと思います。

プロフィール画像
  • 日本ソムリエ協会認定の現役ソムリエ
  • 現役バーテンダーでもあるお酒のプロ
  • 家飲みでいかにワインをおいしく楽しむか探求中
  • 夫婦そろってソムリエなので、記事情報の正確さには自信あり

この違いがわかると、ワインを選ぶのがもっと楽しくなりますし、自宅でのワインライフもぐっと豊かになるはずです。

記事のポイント
  • カラフェとデキャンタの決定的な「目的」の違い
  • ワインの種類(熟成・若い)による使い分け
  • ピッチャーとの簡単な見分け方
  • 初心者でも扱いやすいデキャンタの選び方

\楽天ランキング1位獲得/

目次

まずはカラフェとデキャンタの違いを解説

まずはカラフェとデキャンタの違いを解説
ワインノオト・イメージ

この二つ、見た目は似ていても、実は生まれた「目的」が全く違うんです。ここを押さえるのが、理解への一番の近道ですね。

なぜ混同しやすいかというと、どちらも「ワインをボトルから移し替える」という行為に使うことがあるからです。ですが、その行為に込められた「意図」が、デキャンタとカラフェでは180度異なると言ってもいいかもしれません。その「意図」の違いが、それぞれの形状や使われ方に現れているんです。

デキャンタの目的はワインの「改善」

デキャンタの目的はワインの「改善」
ワインノオト・イメージ

まず「デキャンタ」ですが、これは単なる入れ物というより、ワイン専用の「道具(ツール)」と考えるのが一番わかりやすいです。言ってみれば、ワインのポテンシャルを最大限に引き出すための「秘密兵器」のようなものですね。

デキャンタを使う目的、つまり「デキャンタージュ(Decantage)」という作業には、大きく分けて2つの重要な役割があります。

目的1:澱(おり)の除去

デキャンタの最も伝統的で重要な役割が、この「澱の除去」です。

「澱」というのは、主に長期熟成を経たフルボディの赤ワイン(例えば、古いボルドーやヴィンテージポートなど)の底にたまる、ザラザラとした沈殿物のことです。これは、ワインの色素(アントシアニン)や渋み成分(タンニン)が、長い熟成の間に結びついて固まったものなんですね。

澱は飲んでも害はありませんが、口当たりが非常に悪く、ワインの純粋な味わいを邪魔してしまいます。

そこで、ボトルからゆっくりとデキャンタにワインを移し替えることで、澱だけをボトル内に残して、上澄みのクリアなワインだけを飲むことができます。この精密な作業こそが、本来の「デキャンタージュ」と呼ばれる行為です。

目的2:エアレーション(ワインを空気に触れさせる)

もう一つの目的が「エアレーション」です。これはデキャンタを使い、意図的にワインを空気(酸素)に触れさせることです。澱の除去とは逆に、こちらは主に若くて、力が強いワイン(例えば、若いカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、イタリアのバローロなど)に対して行われます。

これらの若いワインは、ポテンシャルは高いものの、まだ香りが「閉じている」(ボトル内で酸素が少ない状態が続き、還元的な香りがしたり、果実香が感じにくかったりする)ことが多いです。また、渋み(タンニン)が強すぎて、飲みにくく感じることもあります。

デキャンタに移す際にワインを空気に触れさせることで、以下の効果が期待できます。

  • 香りが開く:閉じこもっていた果実や花の華やかな香りが引き出されます。
  • 味わいがまろやかになる:酸素とタンニンが反応することで、強すぎる渋みが和らぎ、口当たりが柔らかく(まろやか)になります。

つまりデキャンタは、ワインの状態を意図的に「変化」させ、よりおいしく飲むために「改善」する専門的な道具というわけです。

このエアレーションだけを目的とする作業を、フランスでは「カラファージュ(Caraffage)」と呼んで、澱引きのデキャンタージュと区別することもあります。

カラフェの役割は「提供・量り売り」

カラフェの役割は「提供・量り売り」
ワインノオト・イメージ

一方で「カラフェ」は、デキャンタのような専門的な道具ではなく、もっと汎用的な「器(ベッセル)」というイメージです。

語源的にもフランス語で「水差し」といった意味があり、ワインに限らず水やジュース、サングリア、デトックスウォーターなどを入れて、食卓に置いて共有するために使われます。

ワインの文脈で「カラフェ」が登場する場合、その最も一般的な役割は「サービング(提供)」、特にレストランやバルでの「量り売り」です。

皆さんもメニューで「ハウスワイン(カラフェ)」といった表記を見たことがありませんか?

「グラス1杯では物足りないけど、ボトル1本(750ml)はちょっと多いな…」というシチュエーション、ありますよね。そんな時に、「じゃあ、中間の500mlで」と頼むのが、このカラフェでの提供です。

カラフェでよくある提供サイズ(目安)

お店によって異なりますが、以下のような単位が一般的です。

  • 250ml:グラス約2杯分
  • 500ml:グラス約4杯分(ハーフボトル(375ml)より少し多め)
  • 1000ml (1L):フルボトル(750ml)より多い、お得なサイズ

この場合のカラフェは、ワインを改善するというより、単に「500ml」という量を提供する器としての役割がメインです。もちろん、カラフェに移す過程で多少のエアレーション効果はありますが、それが主目的ではない、という点がデキャンタとの大きな違いですね。

ピッチャーとの違いは取っ手と注ぎ口

ピッチャーとの違いは取っ手と注ぎ口
ワインノオト・イメージ

「じゃあ、カラフェとピッチャーとは何が違うの?」という疑問も出てくるかと思います。どちらも「水差し」と訳されることがあるので、確かに混乱しやすいですよね。

これは、それぞれの「主な仕事」を考えると簡単です。一番の違いは「取っ手」と「注ぎ口」の形状にあります。

ピッチャーの特徴

ピッチャーは、水やミルク、ビールなどを「注ぐ」行為そのもののために設計されています。そのため、しっかりと握れる大きな「取っ手」と、液体をコントロールしやすいように「明確な注ぎ口」(水切りが良い形状)が付いているのが最大の特徴です。

カラフェの特徴

一方、カラフェは「食卓に置いて共有する」のが主な仕事です。そのため、取っ手がない(あっても小さくデザイン的なもの)ボトルやフラスコのような、シンプルでミニマルな形状のものが一般的です。注ぎ口も、ピッチャーほど明確にはなっていないものが多いですね。

まとめ:ピッチャー vs カラフェ
  • ピッチャー:「注ぐ」に特化。取っ手あり・注ぎ口あり
  • カラフェ:「食卓に置く」がメイン。取っ手なし(基本)・注ぎ口はシンプル

もちろん、最近はデザインも多様化しているので、取っ手付きのおしゃれなカラフェなども存在します。あくまで一般的な傾向として覚えておくと、選びやすいかなと思います。

白ワインにデキャンタは必要か

白ワインにデキャンタは必要か
ワインノオト・イメージ

これは本当によく聞かれる質問ですね。結論から言うと、ほとんどの白ワインにデキャンタは不要です。

なぜなら、白ワインの魅力は、多くの場合その「フレッシュな香り」「繊細なアロマ」にあるからです。たとえば、ソーヴィニヨン・ブランの爽やかなハーブの香りや、リースリングの華やかな花の香りは、非常にデリケートです。

これらをデキャンタで積極的に空気に触れさせすぎると、せっかくの繊細な香りが飛んでしまい(失われてしまい)、ワインがぼやけた印象になってしまう可能性が高いからです。澱も、白ワインでは(一部の例外を除き)ほとんど問題になりません。

ただ、ここにも「例外」があります。

デキャンタ(またはカラフェ)が有効な白ワイン(例外)

全ての白ワインがダメというわけではなく、以下のような「力強く、複雑なタイプ」の白ワインは、軽く空気に触れさせることで、閉じていたポテンシャルが開花することがあります。

  • 樽でしっかり熟成させた白ワイン:   ブルゴーニュの高級なシャルドネ(ムルソーやピュリニー・モンラッシェなど)や、カリフォルニアの樽の効いたシャルドネなど。これらのワインは、飲む30分ほど前にカラフェなどに移すと、樽の香りと果実味がより調和することがあります。
  • 一部の高級なロワールのソーヴィニヨン・ブラン:   (サンセールやプイィ・フュメの上級キュヴェなど)還元的に造られている場合、開けたては香りが硬いことがあり、軽く空気に触れさせると良い場合があります。
  • オレンジワイン:   赤ワインと同じように果皮や種と一緒に醸造(マセラシオン)しているため、タンニンを含み、複雑な風味を持っています。こういったタイプはエアレーションが有効なことが多いです。

オレンジワインについては、»オレンジワインがまずいのは誤解?理由・味・相性・選び方を徹底解説の記事で深堀りしています。

とはいえ、これらはかなりマニアックな領域ですね。基本的には「白ワインはデキャンタ不要、赤ワインのための道具」と考えておいて、まず間違いありません。

ワインの「量」で見る選び方の違い

ワインの「量」で見る選び方の違い
ワインノオト・イメージ

ここが、カラフェとデキャンタを混同しやすい第二のポイントかもしれません。「量」という言葉が持つ意味合いが、二つの器で全く異なるんです。

デキャンタの「量」= 物理的な「容量 (Capacity)」

デキャンタを選ぶときに見る「1000ml」や「1500ml」といった表記。これは、そのデキャンタがどれだけの液体を保持できるかという物理的な「容量(キャパシティ)」を示しています。

デキャンタは、ワインボトル1本(750ml)を全量移し替えることが前提です。そのため、デキャンタ自体の「容量」は、最低でも750ml以上で設計されています。

「じゃあ、750mlのボトルなら、容量800mlのデキャンタでいいの?」と思うかもしれませんが、特に「エアレーション(若いワイン)」が目的の場合、それは間違いなんです。

エアレーションの目的は、ワインと空気の接触面積を最大化することですよね。もし容量800mlのデキャンタに750mlのワインを注いだら、デキャンタはほぼ満タンになり、空気と触れる液面はボトルの時とあまり変わりません。

だからこそ、若いワインをエアレーションするためには、容量1500mlといった一見大きすぎるデキャンタに750mlのワインを注ぎ、デキャンタの最も胴が広い部分に液面が来るようにするのが理想なんです。これにより、空気との接触面積が劇的に広がります。

カラフェの「量」= お店での「提供サイズ」

一方、レストランで使われるカラフェの「量」は、前述の通り「250ml」や「500ml」といった、量り売りのための「提供単位(サービングサイズ)」を指します。

もちろん、500mlのワインを提供するためには、容量500ml以上のカラフェが使われますが、ここで重要なのは「器の最大容量」ではなく、「今、提供されるワインの量」そのものです。

この「器自体の最大容量」と「提供されるワインの量」という、二重の意味があることも、両者を混同しやすい原因の一つですね。

「量」の意味の違いまとめ

スクロールできます
「量」が指す主な意味具体例補足
デキャンタ器自体の物理的な「容量」容量1500ml750mlのワインを入れるために使う。空気接触面積が重要。
カラフェレストランでの「提供サイズ」500ml「500mlのワインをください」という意味で使われることが多い。

カラフェとデキャンタの違いを知って選ぶ

カラフェとデキャンタの違いを知って選ぶ
ワインノオト・イメージ

さあ、ここまでの説明で「カラフェ」と「デキャンタ」の決定的な違いは、かなりクリアになったかと思います。

デキャンタは「道具」、カラフェは「器」。この違いがわかったところで、次は実践編です。特に初心者の皆さんが「自宅でデキャンタを使ってみたい!」と思った時に、どんなものを選んで、どう使えばいいのか。迷わないためのポイントをまとめますね。

目的で変わるデキャンタの形状と使い方

目的で変わるデキャンタの形状と使い方
長年、愛用してきたデキャンタ

デキャンタは「道具」である、と解説しましたが、実は「目的」によって推奨される「形状」が全く異なります。間違った形状を選ぶと、せっかくのワインを台無しにしてしまう可能性すらあるので、ここは重要です。

目的1:澱の除去(熟成ワイン)の場合

  • 推奨される形状「細身で縦長」のタイプ(パフューム型などと呼ばれることもあります)
  • 形状の理由:デリケートな熟成香は、過度な酸素接触によって失われやすい(香りが飛ぶ)です。そのため、ワインが空気に触れる液面の面積を「最小限」にしつつ、澱だけをキレイに分離するために、この細長い形状が適しています。
  • 使い方(デキャンタージュ)
    1. 飲む数時間前(または前日)からボトルを立てておき、澱を完全に瓶の底に沈殿させます。
    2. 抜栓は、ボトルを揺らさず静かに行います。
    3. ボトルの首元に、下からろうそくやスマートフォンのライトを当て、澱の動きが見えるようにします。
  • デキャンタの側面に沿わせるように、ワインを「静かに」注ぎます。
    1. 光を透かしながら、澱がボトルの首元まで近づいてきたら、注ぐのをストップします。澱がデキャンタに入らないように、少量(澱と共に)ボトル内に残すのがコツです。

目的2:エアレーション(若いワイン)の場合

  • 推奨される形状「底が広い(船底型やフラスコ型)」タイプ
  • 形状の理由:こちらは澱除去とは正反対で、ワインが空気に触れる接面(表面積)を「最大限」に広げるために設計されています。同じ750mlのワインを入れても、細身のタイプとは比べ物にならないほど広く空気と触れ合います。
  • 使い方(カラファージュ)
    1. 澱の心配がないので、むしろ「意図的に空気を巻き込むように」注ぎます。
    2. デキャンタの首の内側や側面にワインを当て、ジャバジャバと音を立てるようなイメージで注ぎます。
    3. ワインがデキャンタの側面を伝って、広い底面へと広がっていくことで、効率よく酸素を含みます。
    4. 注いだ後は、飲むまで30分~1時間程度(ワインによってはそれ以上)置いておくと、香りが開き、味わいが落ち着いてきます。

注意:ピノ・ノワールを巡る論争

よく「ピノ・ノワールはデキャンタージュすべきでない」と言われることがあります。これは、ピノ・ノワールが持つ繊細で複雑なアロマは、過度なエアレーション(目的2)によって失われやすいため、「積極的にカラファージュ(エアレーションだけを目的とする作業すべきではない」という意味合いが強いです。

しかし、長期熟成したピノ・ノワールには明確に澱が発生します。その場合は、香りを飛ばさないよう、「細身のデキャンタ(目的1)」で「静かに澱引き」は行う必要があります。目的を混同しないことが大切ですね。

初心者が困るデキャンタの洗い方

初心者が困るデキャンタの洗い方
ワインノオト・イメージ

デキャンタの購入を検討する上で、おそらくこれが最大のハードル、最大の悩みどころではないでしょうか。

特にエアレーション用の底が広いタイプは、首が細く、底が複雑な形状をしているため、普通のスポンジではまず底まで届きません。そして、ガラス製なので衝撃にも弱いです。

そして、ワイン器具全般に言えることですが、絶対にやってはいけないのが、香りの強い食器用洗剤を使うことです。

洗剤の香りはワインの天敵!

デキャンタやワイングラスに洗剤の香りが残ってしまうと、次に注ぐワインの繊細なアロマを完全に台無しにしてしまいます。   洗浄には、必ず香りのない中性洗剤を少量使うか、基本はお湯洗いだけにしてください。

「じゃあどうやって洗うの?」となりますよね。やはり専用の道具を使うのが一番確実で安全です。

デキャンタの洗浄方法

  • デキャンタ専用ブラシ:首の部分が自由に曲がる、細長いワイヤーブラシです。スポンジやコットンなど、デキャンタを傷つけにくい素材でできています。
  • 洗浄ビーズ(デキャンタクリーナー):ステンレス製の小さな玉(ビーズ)です。これを少量の水(またはぬるま湯)とデキャンタに入れ、デキャンタ全体を優しく回します。ビーズが内部を転がり、物理的に汚れをこすり落としてくれます。使った後はビーズを回収して、繰り返し使えます。
  • 頑固な汚れ(ワインステイン)には:赤ワインの色素が沈着してしまった場合は、重曹や専用の洗浄剤(漂白剤など)を水で溶かして、一晩浸け置きする方法もあります。ただし、洗剤残りには細心の注意が必要です。

デキャンタの乾燥方法

洗浄と同じくらい厄介なのが「乾燥」です。内部に水分が残ったまま放置すると、水滴の跡がそのまま水垢(白い曇り)になったり、最悪カビの原因になったりします。逆さまにしても、口が狭いのでなかなか乾かないんですよね。

  • デキャンタドライヤー(専用スタンド):デキャンタを逆さまにして安定させ、内部の通気を良くしながら乾燥させるための専用スタンドです。これがあると無いとでは、乾く速さと仕上がりの美しさが全く違います。これが一番確実で、私も愛用しています。
  • 裏ワザ(スタンドが無い場合):毛羽立たない大判のグラスタオルやキッチンペーパーを蛇のように長くねじり、デキャンタの内部に差し込んで水分を吸い取らせる方法もありますが、奥まで届かせるのはかなり大変ですし、繊維が残る可能性もあるので、あくまで応急処置ですね。

初心者におすすめのデキャンタ形状

初心者におすすめのデキャンタ形状
ワインノオト・イメージ

ここまで読んで、「うわ、デキャンタってやっぱり面倒そう…」と思った方も多いかもしれません。

その感覚、すごくよく分かります。確かに、伝統的で高機能なデキャンタは、管理がとても大変です。

だからこそ、初心者が最初に買うべきデキャンタは、機能性の追求よりも「洗いやすさ」と「扱いやすさ」を最優先で選ぶべきだと私は強く思います。

どんなに高機能なデキャンタでも、洗うのが面倒で食器棚の奥に仕舞い込まれ、使わなくなってしまったら、それは一番もったいないことですからね。

具体的なおすすめは、「広口(ブラシや手が入りやすい)で、形状がシンプル、かつ乾燥させやすい」ものです。逆に、首が極端に細いものや、内部が螺旋状になっているような複雑なデザインは、見た目は格好良いですが、最初の1個としては避けた方が無難かもしれません。

まず買うべき万能型デキャンタ3選

まず買うべき万能型デキャンタ3選

「洗いやすさ」と「デキャンタとしての機能性」、このバランスが良い、最初の1個としておすすめしたいタイプを3つご紹介します。ご自身のワインスタイルに合わせて選んでみてください。

デキャンタと一緒に、失敗しないワインオープナーも揃えたい方は、»ワイン オープナー 代用の最適解は?初心者必携ソムリエナイフ3選の記事を参考にしてみてください。

【機能&洗浄】バランス型(広口・底広タイプ)

若いワインのエアレーション効果(底広)をしっかり得られる「機能性」と、注ぎ口が広い(広口)ため手や専用ブラシが入れやすい「洗いやすさ」。この二つを両立させた、最も実用的なタイプです。

「澱引きもエアレーションも、両方ちゃんとやりたい。でも洗うのも楽な方がいい」という、わがまま(笑)を叶えてくれる、まさにバランス型のエースですね。迷ったら、まずこのタイプを検討するのがおすすめです。

\楽天ランキング1位獲得/

【洗いやすさ最強】シンプル形状(カラフェ兼用タイプ)

見た目はカラフェに近い、非常にシンプルなフラスコ型やボトル型です。しかし、ワインが空気に触れるよう底面が計算されていたり、注ぎ口に工夫があったりします。

何より形状がシンプルなので、洗いやすさ、乾きやすさは最強です。これなら日常使いでも全く苦になりません。デキャンタとしてだけでなく、水差しやジュース入れなどにも使えて汎用性が高いのも大きなメリット。収納のしやすさも魅力です。

\注ぎやすく洗いやすい/

タイプ3:【雰囲気重視】デザインタイプ(特選)

「どうせ買うなら、食卓が華やぐ、とびきり美しいものがいい!」という方には、デザイン重視のタイプも素晴らしい選択です。

正直に言うと、洗いにくさはあるかもしれません。ですが、お気に入りのデザインのデキャンタにワインが注がれていく様子を眺める時間も、ワインの楽しみの一つです。「ワインを楽しむ雰囲気」を何より大事にしたい方には、こういった選択もアリだと思います。(専用の洗浄ブラシや乾燥スタンドもセットで揃えるのがおすすめです!)

\インテリアにも最適!/

まとめ:カラフェとデキャンタの違いを知ってワインを楽しもう!

今回は、似ているようで全く違う「カラフェ」と「デキャンタ」の違いについて、かなり詳しく深掘りしてみました。

最後に、今日のポイントをもう一度まとめますね。

カラフェとデキャンタの決定的な違い

  • デキャンタ (Decanter)   ワインを「改善」するための専門的な『道具』です。   主な目的:「澱の除去(熟成ワイン)」と「エアレーション(若いワイン)」
  • カラフェ (Carafe)   ワインやその他の飲料を「提供」するための汎用的な『器』です。   主な目的:「量り売り(サービング)」や「水差し」

このカラフェとデキャンタの違いが明確にわかると、レストランでワインリストを見るときも「あ、この店はカラフェで頼めるんだな」と選択肢が広がりますし、自宅でちょっと良いワインを開けるときも「これは若いから、エアレーションした方がいいかも」と、一歩進んだ楽しみ方ができるようになります。

難しく考えすぎず、まずは「洗いやすい」と感じるお気に入りの一品を見つけて、ワインの変化を気軽に楽しんでみてくださいね。その「ひと手間」が、いつものワインを何倍も美味しくしてくれる、素敵な「儀式」に変わるはずですから。

\楽天ランキング1位獲得/

*20歳未満の飲酒は禁止されています

カラフェとデキャンタの違いとは?量の違いやタイプ、選び方も徹底解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次