ワインに氷はダメ?マナー違反?ヨーロッパとの違いもソムリエが解説

ワインに氷はダメ?マナー違反?ヨーロッパとの違いもソムリエが解説

*記事内に広告が含まれてる場合があります

「ワインに氷を入れるのはダメ?」と疑問に思ったことはありませんか。暑い日には冷たいワインを楽しみたいものですが、ワインに氷を入れる飲み方について、SNSなどでは賛否両論が見られます。中には芸能人が実践しているのを見かけることもありますが、これはマナー違反なのでしょうか。

ワインは邪道だという意見がある一方で、イタリア、フランス、ヨーロッパといった本場でもカジュアルに楽しまれている実情もあります。氷を入れない理由は何なのか、特に赤ワインに氷を入れることや、そもそも赤ワインは冷やしてはいけない理由は何か、気になりますよね。

また、白ワインに氷を入れるとどうなるのか、もし試すならおすすめは甘口なのか、そしてその飲み方の名前は何か、OKなシチュエーションでのおいしく飲む方法など、知りたいことは多いはずです。

プロフィール画像
  • 日本ソムリエ協会認定の現役ソムリエ
  • 現役バーテンダーでもあるお酒のプロ
  • 家飲みでいかにワインをおいしく楽しむか探求中
  • 夫婦そろってソムリエなので、記事情報の正確さには自信あり

この記事では、ワインと氷にまつわる様々な疑問に答え、味が薄まらない画期的なアイテムまで詳しく解説します。ワインの楽しみ方を広げたい方は、ぜひご一読ください。

記事のポイント
  • ワインに氷を入れる際のマナーやTPO
  • ワインの種類(赤・白)と氷の相性
  • 味が薄まらない「かち割りワイン」の楽しみ方
  • ワインを冷たく保つためのおすすめアイテム

\ゆっくり飲んでも、薄まらない!/

目次

ワインに氷はマナー違反?

ワインに氷はマナー違反?
ワインノオト・イメージ
  • ワインに氷を入れるのはダメ?
  • マナー違反?邪道と呼ばれる理由
  • 氷を入れない理由は何?
  • イタリア、フランスなどのヨーロッパでは?
  • SNSや芸能人の反応は?
  • SNSで見られるリアルな楽しみ方

ワインに氷を入れるのはダメ?

ワインに氷を入れるのはダメ?
ワインノオト・イメージ

結論から言うと、ワインに氷を入れるのは「ダメ」ではありません。個人の好みやシチュエーション次第で「アリ」な飲み方です。

確かに、高級レストランやフォーマルな場では推奨されません。ソムリエが最適な温度で提供するワインに氷を入れることは、その場の雰囲気にそぐわないと見なされることがあるためです。しかし、それは厳格な「禁止事項」というよりも、その場の暗黙の了解に近いものです。

自宅でのリラックスタイムや、気のおけない友人とのホームパーティー、夏のバーベキューといったカジュアルな場面では、自由に楽しむ一つのスタイルとして広く受け入れられています。

ワインの楽しみ方は一つではありません。伝統的なスタイルを尊重しつつも、ルールに縛られすぎず、自分が最も「おいしい」と感じる方法を見つけることが大切です。

マナー違反?邪道と呼ばれる理由

マナー違反?邪道と呼ばれる理由
ワインノオト・イメージ

ワインに氷を入れることが「マナー違反」や「邪道」と呼ばれることがあるのは、主にワインの繊細な風味を損なう可能性があるためです。

「マナー」とは、法律のような厳格な「ルール」とは異なります。マナーとは、その場にいる人たちが快適に過ごすための「心遣い」や「配慮」を指します。

ワインの生産者は、ブドウの栽培から醸造、熟成に至るまで、そのワインが持つ香りや味わいが最大限に発揮されるよう計算し尽くしています。氷を入れることは、その意図したバランスを崩してしまう行為と捉えられることがあるのです。

マナー違反とされる主なシチュエーション

  • 高級レストランやワインバー: ソムリエがワインセラーで厳密に温度管理し、最適な状態で提供しているため、そこに氷を入れるのは提供者への敬意を欠くと見なされる場合があります。
  • フォーマルな試飲会(テイスティング): ワイン本来の香りや味わいを評価・分析する場であるため、水や氷を加えるのは不適切です。
  • 他人が持参した高級ワイン: 特に高価なヴィンテージワインや希少なワインの場合、持参した人の意図を尊重し、まずはそのままの味わいを確認するのが礼儀でしょう。

このように、TPO(時・場所・場合)をわきまえることが重要です。ワインの評価が目的ではなく、単純にのどを潤したい、楽しく飲みたいというカジュアルな場であれば、マナー違反と目くじらを立てる必要は少なくなっています。

氷を入れない理由は何?

氷を入れない理由は何?
ワインノオト・イメージ

ソムリエやワイン愛好家が氷を入れないことを推奨するのには、明確な理由が3つあります。これはワインという飲み物の特性に基づいています。

1. 味わいが薄まる

最も大きな理由がこれです。氷が溶けるにつれてワインが水っぽくなり、生産者が意図した果実味、酸味、渋味、甘味の繊細なバランスが崩れてしまいます。特に軽やかな白ワインやロゼワインは、その影響を強く受けてしまいます。

2. 香りが閉じてしまう

ワインの命とも言える「香り」は、温度に非常に敏感です。ワインに含まれる多様な香りの成分(アロマ化合物)は、ある程度の温度(適温)で揮発し、私たちの鼻に届きます。大手ワイン専門商社であるエノテカ株式会社の解説によれば、ワインは冷やしすぎると本来の風味が単調になり、おいしさを損ねる場合があるとされています。

氷で急激に冷やしすぎると、これらの成分が揮発しにくくなり、ワインの持つ豊かなアロマ(香り)が「閉じて」しまい、感じにくくなるのです。これは、特に複雑な香りを持つ赤ワインや、樽熟成させた白ワインで顕著です。

3. 温度管理への敬意

前述の通り、プロフェッショナルな現場では、ワインセラーで1度単位の厳密な温度管理が行われています。そのワインが持つポテンシャルを最大限に引き出す「適温」で提供されます。その計算された状態に氷を加えることは、提供者の知識と努力を無にしてしまう行為と捉えられる可能性もあります。

このように、氷を入れない理由は「ワイン本来のポテンシャルを最大限に楽しむため」という、ワインそのものへの敬意に基づいています。

イタリア、フランスなどのヨーロッパでは?

イタリア、フランス、ヨーロッパの事情
ワインノオト・イメージ

「ワインに氷なんて本場ではありえない」と思われがちですが、実はそうでもありません。特に夏のヨーロッパでは、ワインに氷を入れる光景は珍しくないのです。

たとえば、南フランスのプロヴァンス地方では、「ロゼ・ア・ラ・ピシーヌ(Rosé à la piscine)」という飲み方があります。「ピシーヌ」とはフランス語で「プール」を意味し、まるでプールサイドで楽しむかのように、大きなグラスにたっぷりの氷を入れ、ロゼワインを注いで飲むスタイルです。

また、スペインでは「ティント・デ・ベラーノ(Tinto de Verano)」という、赤ワインをレモン風味のソーダや炭酸水で割り、氷を入れる飲み物が夏の定番です。

ヨーロッパの夏は日本のように多湿ではありませんが、日差しは強烈です。そのため、水代わりにゴクゴク飲めるよう、あえて氷を入れてアルコール度数を和らげ、清涼感を楽しむ文化が根付いています。

この流れを決定づけたとも言えるのが、シャンパンで有名な「モエ・エ・シャンドン」です。

モエ・エ・シャンドン公式サイトでも紹介されている通り、氷を浮かべて楽しむことを前提とした「アイス アンペリアル」という商品を発売しています。これは、氷が溶けることまで計算して味わいを設計されており、ヨーロッパにおいて「ワインと氷」の組み合わせが決してタブーではないことを明確に示しています。

SNSや芸能人の反応は?

SNSや芸能人の反応は?
ワインノオト・イメージ

SNSでは、「ワインに氷」は定期的に話題に上るテーマです。「邪道だ」「ワインの良さが台無し」と否定的な意見がある一方で、「暑い日はこれに限る」「アルコールが和らいで飲みやすくなる」といった肯定的な意見も多く見られます。

海外では、ライフスタイルプロデューサーとして有名なマーサ・スチュワート氏が、自身のプロデュースするワイン(シャルドネ)に氷を入れる飲み方をSNSで紹介し、「ワイン愛好家からは非難されるかもしれないけれど、私はこう飲むのが好き」とコメントし、大きな議論を巻き起こしたこともあります。

日本でも、SNS(特にX(旧Twitter)やInstagramなど)で「赤ワインを冷やして飲むのがおいしい」「#かち割りワイン」といった個人の感想やハッシュタグが話題になることがあり、個々人の楽しみ方として広がりを見せています。

このように、SNSや著名人の影響もあり、ワインに氷を入れるスタイルは「個人の自由な楽しみ方」として、よりオープンに語られるようになっています。

SNSで見られるリアルな楽しみ方

SNSで見られるリアルな楽しみ方
ワインノオト・イメージ

では、実際にSNS上ではどのような声があるのでしょうか。

調査してみると、「人前でやるのは抵抗がある」「ワイン好きには異端者だと思われそう」といった、マナーを気にする否定的な意見も一部見られました。

しかし、それ以上に多かったのが肯定的な意見です。 「暑い夏の日は氷を入れてキンキンに冷して楽しむのが最高」「アルコール感が和らいで、ぐびぐび飲みたい時にぴったり」といった、個人の楽しみ方を優先する声が多数を占めています。

中には「好きな芸能人がやっていたのをマネした」という投稿もあり、カジュアルな飲み方として確実に広まっているようです。

SNSで人気のスタイルとは?

特にSNSで多く見られた楽しみ方が、アルコール度数が低めか、果実味の豊かなワインを氷で割るスタイルです。

たとえば、キリンの「完熟ぶどうのおいしいワイン」のように、もともとフルーティーで飲みやすいタイプのワインに氷を加え、さらにジュース感覚で気軽に楽しむというスタイルは、アルコールに強くない方や、ワインを飲み慣れていない方からも支持を集めています。

※「完熟ぶどうのおいしいワイン」については、»「完熟ぶどうのおいしいワイン」はまずい?誤解と売ってる場所も解説の記事で詳しくご紹介しています。

ワインに氷を入れて、おいしく楽しむ

ワインに氷を入れて、おいしく楽しむ
ワインノオト・イメージ
  • 氷を入れて飲むOKなシチュエーション
  • 赤ワインに氷は?冷やしてはいけない理由は?
  • 白ワインに氷を入れるとどうなる?
  • 白ワインに氷を入れるなら、おすすめは「甘口」
  • 白ワインに氷を入れるなら、おすすめは「甘口」
  • 氷を入れる飲み方の名前は?おいしく飲む方法も紹介
  • 薄まらずに冷えたワインを飲むための最適解は「ビアキューブ」
  • まとめ:ワインに氷は好みでOK!家飲みなら「ビアキューブ」を入れるのもアリ

氷を入れて飲むOKなシチュエーション

氷を入れて飲むOKなシチュエーション
ワインノオト・イメージ

ワインに氷を入れるのは、フォーマルな場を避ければ、基本的には問題ありません。特に以下のようなシチュエーションでは、ワインの楽しみ方を広げる素晴らしい選択肢となります。

氷が活躍するシチュエーション例

  • 自宅でのリラックスタイム: 誰にも気兼ねなく、自分の好きなスタイルで楽しめます。一日の終わりに、冷たいワインでのどを潤すのは格別です。
  • 夏のバーベキューやアウトドア: 重いワインクーラーや大量の氷水を用意するのが難しい屋外では、グラスに直接氷を入れるのが最も手軽で実用的です。清涼感も増し、開放的な雰囲気にマッチします。
  • ホームパーティー: 気の置けない仲間内であれば、マナーを気にする必要はありません。むしろ「かち割りワイン」として楽しむことで、場が盛り上がることもあります。
  • カジュアルなビストロやカフェ: お店の雰囲気やスタイルによっては、氷を頼むことも許容される場合が多いです。

要するに、「ワインの繊細な味を厳格に評価する場」ではなく、「楽しくお酒を飲む場」であれば、氷を入れることは全く問題ないと言えるでしょう。

赤ワインに氷は?冷やしてはいけない理由は?

赤ワインに氷は?冷やしてはいけない理由は?
ワインノオト・イメージ

一般的に「赤ワインは冷やしてはいけない」と言われることがありますが、これには理由があります。しかし、この言葉はしばしば誤解されています。

赤ワインには「タンニン」という成分が含まれており、これが渋味や口内を引き締める感覚(収斂性)の元となっています。赤ワインを冷蔵庫などで冷やしすぎると、このタンニンが持つ渋味や苦味が悪目立ちしてしまうのです。

また、豊かな果実味や複雑な香りも感じにくくなってしまいます。これが「赤ワインを冷やしてはいけない」と言われる主な理由です。

「常温」のワナに注意

よく「赤ワインは常温で」と言われますが、これはヨーロッパ(フランスなど)の「常温(=石造りの涼しい蔵の温度、約16〜18度)」を指します。

高温多湿な日本の夏場の「常温(30度近い室温)」で赤ワインを飲むと、逆にアルコールの刺激が強くなり、味わいがぼやけてしまいます。日本の夏場であれば、飲む30分〜1時間ほど前に冷蔵庫で冷やす(16度程度を目指す)方が、はるかにおいしく飲める場合が多いです。

では、赤ワインに氷を入れるのはどうでしょうか。
氷を入れると当然10度以下まで急激に冷えすぎるため、前述の通り渋味が際立ちます。渋味が強いフルボディの赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニヨンなど)に入れるのは、一般的にあまりおすすめできません。

もし試すのであれば、渋味が少なくフルーティーなライトボディの赤ワインで試してみるのが良いでしょう。たとえば、ガメイ種(ボジョレー)や一部のピノ・ノワールなどです。これらは少し冷やした方がおいしいタイプなので、氷との相性も比較的良いと言えます。

白ワインに氷を入れるとどうなる?

白ワインに氷を入れるとどうなる?
ワインノオト・イメージ

白ワインはもともと6度〜14度程度に冷やして飲むものですので、氷を入れることへの抵抗は赤ワインより少ないでしょう。

白ワインに氷を入れると、キリッとした酸味がさらに引き立ち、非常にスッキリとした飲み口になります。特に暑い日には、この爽快感が心地よく感じられます。アルコール感も和らぎ、ゴクゴクと飲みやすくなるのもメリットです。

ただし、デメリットもあります。赤ワインと同様、冷やしすぎることで繊細な香りが感じにくくなることです。特に、樽で熟成させたような高級な白ワイン(ブルゴーニュの特級畑など)が持つ、ナッツやバターのような複雑な香りは、低すぎる温度では閉じてしまいます。

また、氷が溶けると当然ながら味わいは薄まっていきます。高級なワインの良さを消してしまう可能性が高いため、氷を入れるのはデイリーワイン(日常的に楽しむ価格帯のワイン)にしておくのが無難です。

白ワインに氷を入れるなら、おすすめは「甘口」

白ワインに氷を入れるなら、おすすめは「甘口」
ワインノオト・イメージ

白ワインに氷を入れるなら、おすすめは「甘口」

白ワインに氷を入れる場合、特におすすめなのが「甘口」のタイプです。

もちろん辛口の白ワインに氷を入れてもスッキリしますが、もともと味わいがシャープな(キリッとした)辛口ワインの場合、氷で冷やしすぎると酸味や苦味が強調されすぎたり、味わいが単調になってしまったりすることがあります。

その点、「甘口」のワインであれば、氷を入れることで多くのメリットが生まれるのです。

1. 味わいの骨格がしっかりしているため

リースリング種(ドイツなど)の甘口ワインや、モスカート種のようなマスカット系の甘口ワインは、もともとの果実味が非常に豊かです。そのため、氷が少し溶けて薄まっても、味わいの骨格がしっかり残りやすいのです。香りが華やかなタイプなら、冷やしてもその魅力を失いません。

2. 甘味がスッキリと飲みやすくなるため

これが最大の理由です。「甘口のワインは少し苦手」「甘すぎて飲みにくい」という方でも、氷を入れることでその甘味がほどよく抑えられ、キリッとした酸味とバランスが取れて非常に飲みやすくなります。ベタつきがちな甘さが、清涼感のある爽やかな甘さに変わるのです。食前酒やリラックスタイムにも最適です。

氷と合わせるワイン選びのコツ

  • 1,000円〜2,000円程度のデイリー価格帯のものを選ぶ
  • 繊細な熟成香を楽しむタイプより、フレッシュな果実味重視のものを選ぶ
  • (白)果実味の豊かな甘口タイプ(まず試すならコレ)
  • (赤)渋味が少なくフルーティーなライトボディ
  • (ロゼ)辛口からやや甘口まで、幅広く対応可能

まずは気軽な甘口ワインを探すなら、»スーパーで初心者が飲みやすい甘口ワインの選び方とおすすめ11選の記事でおすすめワインをご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。

氷を入れる飲み方の名前は?おいしく飲む方法も紹介

氷を入れる飲み方の名前は?おいしく飲む方法も紹介
ワインノオト・イメージ

ワインに氷を入れる飲み方は、日本では「かち割りワイン」と呼ばれることが多いです。「かち割り氷」という大きめの氷を使うことから来ており、居酒屋などで、ジョッキに氷とワインを入れて提供されるスタイルでお馴染みかもしれません。

また、ウイスキーなどと同じく「オン・ザ・ロック」や、そのまま「ワイン・オン・アイス(Wine on Ice)」と呼ばれることもあります。

おいしく飲む方法はシンプルですが、いくつかコツがあります。

スクロールできます
ポイント詳細
大きめの氷を使う小さな氷(製氷機やクラッシュアイス)は表面積が大きいためすぐに溶けてしまいます。溶けるスピードを遅くするため、なるべく市販のロックアイスのような、大きめのかち割り氷を使いましょう。
ワインを先に冷やしておく常温のワインに氷を入れると、ワインを冷やすために氷が一気に熱を奪われ、すぐに溶けてしまいます。あらかじめ冷蔵庫でワイン自体を冷やしておけば、氷が溶けるのを格段に遅らせることができます。
早めに飲み切るどんなに工夫しても、時間が経てば必ず薄まります。薄まる前に飲み切るのが、氷入りワインの鉄則です。
(応用)フルーツを入れるサングリアのように、冷凍のベリーやカットしたレモン、オレンジなどを一緒に入れると、見た目も華やかになり、果実の風味が加わって薄まりが気になりにくくなります。

薄まらずに冷えたワインを飲むための最適解は「ビアキューブ」

薄まらずに冷えたワインを飲むための最適解は「ビアキューブ」
ワインノオト・イメージ

これまで見てきたように、ワインに氷を入れる最大のデメリットは「味が薄まる」ことでした。冷たく飲みたい、でも薄めたくない。この問題を根本的に解決する画期的なアイテムがあります。

それが、ステンレスなどで作られた「溶けない氷(アイスキューブ)」です。

中でも、今回特におすすめしたいのがテレビでも紹介された「ビアキューブ」です。レストランやパーティーには持っていけませんが、家飲みでワインを楽しむなら持っていて損はない商品としておすすめします。

1:30~「ビアキューブ」の紹介

「ビア」と名前に付いていますが、もちろんワインやウイスキー、ジュースなど、冷たさを維持したいあらゆる飲み物に使用できます!

ビアキューブ(溶けない氷)とは?

ビアキューブは、食品用ステンレス鋼などの素材で作られたキューブで、内部に保冷剤(水やグリセリンなど)が封入されています。これを冷凍庫で冷やして、本物の氷の代わりに使用します。

ステンレス製(SUS304など)の食器は、厚生労働省が定める食品衛生法の規格基準に適合したものが使用されており、錆びにくく、飲み物に金属の味や匂いが移ることもないため、安心して使用できます。

ビアキューブのメリット

  • 味が絶対に薄まらない: 最大のメリットです。溶け出さないため、ワイン本来の味わいや香りを最後のひと口までキープできます。
  • 保冷力が持続する: ステンレスは熱伝導率が低いため、一度冷やすと冷たさが長持ちします。通常の氷のように溶けて小さくならないため、安定した保冷効果が続きます。
  • 繰り返し使えて経済的: 洗って何度も使えるため、氷を作る手間やコストがかからず、エコ(経済的・環境的)です。
  • 見た目がおしゃれ: グラスの中で金属製のキューブが輝き、高級感を演出できます。来客時のおもてなしにも最適です。

ビアキューブの使い方

使い方はとても簡単ですが、その特性を理解しておくことが重要です。

使い方
  1. 使用前に、ビアキューブを冷凍庫で最低3〜4時間(商品推奨時間を確認)しっかりと冷やします。
  2. (重要)先にグラスへビアキューブを静かに入れます。
  3. その上から、あらかじめ冷蔵庫などで冷やしておいたワインを注ぎます。

ビアキューブの注意点

  • 常温の飲み物を冷やす力は弱い: ビアキューブは「冷たい飲み物の温度を維持する(保冷)」のが得意です。常温のワインをキンキンに冷やす力は、水の気化熱を利用する通常の氷より劣ります。必ずあらかじめ冷やしたワインに使用してください。
  • グラスを傷つけないように: ステンレス製で硬く、重さもあります。リーデルやバカラのような薄く繊細なワイングラスに勢いよく落とすと、割れる危険があります。必ず静かに入れてください。
  • 使用後は洗浄が必要: 使用後は中性洗剤で洗い、よく乾かしてから冷凍庫に戻す手間がかかります。

「ワインは冷たく飲みたい、でも薄めたくない」という、ワイン愛好家が長年抱えていたジレンマを、このビアキューブは完璧に解決してくれます。これさえあれば、ソムリエに最適な温度で出してもらった高級ワインであっても、その味わいを薄めることなく、冷たさだけをスマートに維持することが可能になります。

ご自宅でのワインライフを格上げするアイテムとして、また、ワイン好きな方への気の利いたギフトとしても最適です。ぜひ一度、この「溶けない氷」の実力をお試しください。

▼商品の詳細はこちらから

\ゆっくり飲んでも、薄まらない!/

まとめ:ワインに氷は好みでOK!家飲みなら「ビアキューブ」を入れるのもアリ

  • ワインに氷は「ダメ」ではなく個人の好み
  • 高級店や試飲会などTPOは考慮すべき
  • 氷を入れるのはマナー違反ではなく心遣いの問題
  • 邪道と呼ばれる理由は味が薄まり香りが閉じるため
  • 氷を入れないのはワイン本来の味を楽しむため
  • ヨーロッパでは夏に氷を入れるのは珍しくない
  • フランスには「ロゼ・ア・ラ・ピシーヌ」という飲み方がある
  • シャンパンメーカーも氷専用の商品を発売している
  • SNSや芸能人の影響でカジュアルな飲み方として認知されている
  • ホームパーティやBBQなら氷を入れてOK
  • 赤ワインに氷は渋味が際立つため非推奨(ライトボディなら可)
  • 日本の夏は赤ワインも少し冷やす(16-18度)方が良い
  • 白ワインに氷は酸味が際立ちスッキリする
  • 氷には甘口やフルーティーな白ワインがおすすめ
  • 飲み方の名前は「かち割りワイン」や「オン・ザ・ロック」
  • 氷は大きめのものを使い、ワインは事前に冷やしておく
  • 味が薄まるのが最大のデメリット
  • 家飲みするなら薄まらない「ビアキューブ(溶けない氷)」がおすすめ
  • ビアキューブは保冷力が高く繰り返し使える
  • ビアキューブは常温を冷やす力は弱いので注意

\ゆっくり飲んでも、薄まらない!/

*20歳未満の飲酒は禁止されています

ワインに氷はダメ?マナー違反?ヨーロッパとの違いもソムリエが解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次